古いレンズと散歩、4回目は1981年9月発売のAi Nikkor 28mm F2.8Sです。
このレンズもAi Nikkor 50mm F1.4Sと同様、現在も継続発売されている現行レンズです。
このレンズ特徴は、最短撮影距離が20cmというマクロレンズ並みに寄れる点です。
大きさはAi Nikkor 50mm F1.4Sよりも小さくて軽い使い勝手の良いレンズです。
D4Sのような大きなカメラではなくて、古いレンズが似合うNikon Dfがよく似合うかもしれないですね。
Nikon D4SとAi Nikkor 28mm F2.8Sの写真です。
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何もない近くの公園です
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以前は大津市の教育キャンプ場でした。
今は申し込みで貸し出しされているようですが、地元に住んでいても今まで一度も利用したことはないです。
GWにはこのあたりでバーベキュウを楽しむ家族連れで大賑わいです。
しかし1枚目の写真の公園内はバーベキュウは禁止です。
でもそんなことはお構いなくて、家族連れや若者たちがやりたい放題。後に残るのはゴミの山です。
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他のレンズと同じようにコセンダングサを撮影。
このレンズはマクロレンズ代わりに使えます。
最短撮影距離20cmというのは、レンズの先端からではなくてフィルム面からの距離。
現在のデジタル一眼レフならセンサーの位置からの距離ですね。
D4SやD810にもセンサーの位置を示す基準線がペンタプリズムの横に記されています。
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もう被写体に接触するくらいまで寄れます。
こうしてみると太陽光によるゴーストも味がある気がします。
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少し位置を変えて太陽光避ければゴーストも出ません。
シャープな写りでコセンダングサの刺々しい「ひっつき虫」の様子がよく描写されています。
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12月に入っても蔦はまだこんな色。
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いつもの年なら大部分の葉が落ちているでしょうね。(撮影日は12月2日です)
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この公園で一番大きな木の楠。
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水飲み場の蛇口に写った自分を撮ってみる
Ai Nikkor 50mm F1.4S(1981年9月発売 価格42,000円)
現在も継続発売されており今のメーカー希望小売価格は63,720円(税込)です。
フードに傷が付いてますね。
まるで三脚を置いて絞り込んだごとくの情報量の多さを感じます。
明るいレンズならでは、1枚目の作品は、28mmとは思えないくらい広角に感じます。
四隅のケラレもまったくなく、現在でも充分にユーザー満足度が得られるレンズです。
マクロもなるほどと思えるくらい寄れますね。
あえて明るく撮影し、ボケ味を醸し出せばさらにマクロ的な描写になるんでしょうね
24mm 20mmの単焦点でも遊んでみたいものです。
1枚目の公園の風景、広角特有の歪みもなくて自然な描写ですね。
仰る通り、三脚使用で絞って使用すれば、もっと良い写りが期待できそうです。
軽くて使いやすく、マクロのように寄れる使い勝手の良いレンズです。
ポケットにでも入る大きさですから、これからも重宝すると思ってます。
同じ頃の単焦点の24mm、20mmも気になりますね。
今回の交換レンズ談義は、奥深いところはあまり理解できないのですが、1980年代途中のミノルタによる一眼レフカメラ側での自動焦点技術が登場する以前の、交換レンズの技術のすごさを感じます。
現在の若者の中で、カメラがどうして画像を撮影できるのかを理解している方がどの程度いるのか??
1980年代に、交換レンズを購入できる財力もすごいなと感じて拝読しました・・
ニコンとキヤノンはレンズ技術で差をつけています・・
しばらくは遠くへは出かけられない状況で、古いレンズを持ち出して近くの公園で遊んでいます。
マニアックな内容ですが、見ていただいてありがとうございます。
この頃のレンズを見ると絞り概念がよくわかると思います。絞り環を回していくと解放では見えなかった絞り羽が出てきて絞りの様子が一目瞭然です。
今の若い人たち、特にコンデジを使っている人達には絞りや感度なんて関係ないことなんでしょうね。
Nikonにマウント替えする前に、1年間ペンタックスを使っていて、当時80万円くらいの機材を下取りに出したら20万円程度でした。
Nikonのカメラとレンズ一揃いで相当な出費でしたが、今も使えていますのでそれなりに価値はあったと思います。
同じ頃に購入したAI Zoom Nikkor ED 50-300mm f4.5Sというズームレンズは、当時30万円ほどで購入、今も綺麗なまま残っています。
重いので余り持ち出しことができないのですが、このレンズでの撮影も一度楽しんでみたいと思っています。
コメントありがとうございます。