翁忌やおきなにまなぶ俳諧苦 久保田万太郎
万太郎の尾芭蕉への敬愛が滲み出た一句というべきか
芭蕉も作句には自分と同様に苦悶しただろうとの親愛の表現か
いずれにしても万太郎が芭蕉に神髄していたことは明らかだ
(小林たけし)
しほからき日輪とありはせをの忌 浪山克彦
はせを忌の蝶の出てくる日和かな 後藤章
みちのくは光棲む国桃青忌 佐藤成之
ガンジスの舟に明けたり翁の日 成田淑美
人並みの波瀾にすぎず翁の忌 中村ふじ子
何処へと向かう旅塵や翁の忌 渡辺誠一郎
古池や寓意たまはるはせをの忌 荒川邦衛
呟きをときにあなたへ芭蕉の忌 佐藤斗志子
明日知らぬ小春日和や翁の忌 井上井月
時雨忌や林に入れば旅ごころ 石田波郷
時雨忌を山にあそべば鷹の翳 上田五千石
翁忌といへば近江のかいつぶり 上田五千石
芭蕉忌や夏炉冬扇といふ風雅 河野薫
万太郎の尾芭蕉への敬愛が滲み出た一句というべきか
芭蕉も作句には自分と同様に苦悶しただろうとの親愛の表現か
いずれにしても万太郎が芭蕉に神髄していたことは明らかだ
(小林たけし)
しほからき日輪とありはせをの忌 浪山克彦
はせを忌の蝶の出てくる日和かな 後藤章
みちのくは光棲む国桃青忌 佐藤成之
ガンジスの舟に明けたり翁の日 成田淑美
人並みの波瀾にすぎず翁の忌 中村ふじ子
何処へと向かう旅塵や翁の忌 渡辺誠一郎
古池や寓意たまはるはせをの忌 荒川邦衛
呟きをときにあなたへ芭蕉の忌 佐藤斗志子
明日知らぬ小春日和や翁の忌 井上井月
時雨忌や林に入れば旅ごころ 石田波郷
時雨忌を山にあそべば鷹の翳 上田五千石
翁忌といへば近江のかいつぶり 上田五千石
芭蕉忌や夏炉冬扇といふ風雅 河野薫