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小鳥くる空に小さな穴あけて 津根元潮
なんという詩因だろう
年齢にかかわらずこうした詩心は持っていたい
空の穴から突然に降りて来たような小鳥
小鳥来る
この季語にはおどろきの余情が含まれている
(小林たけし)
【小鳥】 ことり
◇「小鳥来る」 ◇「小鳥渡る」
秋にはいろいろの小鳥が渡ってきたり、山地からふもとの方へ移って来るのを総称していう。大集団の渡りではなく、少数の渡りか2、3羽の渡り鳥を示す語。
例句 作者
ミシン踏む小鳥来しこと気づかずに 山根紀美子
天気図の端にバイカル小鳥来る 近藤栄治
小鳥来て午後の紅茶のほしきころ 富安風生
白髪の乾く早さよ小鳥来る 飯島晴子
踊子の金色の靴小鳥来る 伴場とく子
ミシン踏む小鳥来しこと気づかずに 山根紀美子
天気図の端にバイカル小鳥来る 近藤栄治
小鳥来て午後の紅茶のほしきころ 富安風生
白髪の乾く早さよ小鳥来る 飯島晴子
踊子の金色の靴小鳥来る 伴場とく子