てんとむしだましに深い空ありぬ 石倉夏生
ぎらごらと照りつく夏空の下
てんとうむしは黙々とその日を営む
おてんようさま」を名にいただいた因果だろうか
おのれの性を疑う様子はみじんもない
難解な句は自分流に分解することにしている
(小林たけし)
【天道虫】 てんとうむし(・・タウ・・)
◇「瓢虫」(てんとうむし) ◇「てんとむし」
テントウムシ科の昆虫の総称。種類が多いがどれも光沢のある半円形の背に、黒、赤、黄色などの様々な斑点を持つ愛らしい甲虫。七星天道を始めその多くは益虫だが、中にはナスなどの葉を食べる二十八星天道(にじゅうやほしてんとう)などの害虫もいる。
例句 作者
天道虫だましの中の天道虫 高野素十
天道虫けふは寝墓に来てねむる 大島民郎
北へ吹く風あり天道虫の飛ぶ 今井杏太郎
てんと虫一兵われの死なざりし 安住 敦
てんと虫一兵われの死なざりし 安住敦
アフリカへぞろぞろてんとむしだまし 四方万里子
伝言は目線の高さてんと虫 加藤つぶら
天道虫だまし己れを欺し生く 吉田未灰
天道虫崩るる納屋の軒低し 中島弥市
天道虫登り詰めれば空がある 野田ゆたか
天道虫石庭の波鮮らしき 出井一雨
指先に風のおもさの天道虫 山元志津香
気分転換ばかりしてゐる天道虫 榊きくゑ
濛々とてんたう虫のとんでゆく 松澤昭
網を持つ子らの手中に天道虫 下野美智子
翅(はね)わつててんたう虫の飛びいづる 高野素十
天道虫だましの中の天道虫 高野素十
天道虫けふは寝墓に来てねむる 大島民郎
北へ吹く風あり天道虫の飛ぶ 今井杏太郎
てんと虫一兵われの死なざりし 安住 敦
てんと虫一兵われの死なざりし 安住敦
アフリカへぞろぞろてんとむしだまし 四方万里子
伝言は目線の高さてんと虫 加藤つぶら
天道虫だまし己れを欺し生く 吉田未灰
天道虫崩るる納屋の軒低し 中島弥市
天道虫登り詰めれば空がある 野田ゆたか
天道虫石庭の波鮮らしき 出井一雨
指先に風のおもさの天道虫 山元志津香
気分転換ばかりしてゐる天道虫 榊きくゑ
濛々とてんたう虫のとんでゆく 松澤昭
網を持つ子らの手中に天道虫 下野美智子
翅(はね)わつててんたう虫の飛びいづる 高野素十
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