竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

松原の秋ををしむか鶴の首  一茶 

2018-11-04 | 一茶鑑賞


松原の秋ををしむか鶴の首  一茶 

一茶の生涯を知れば
この鶴は一茶自身を投影する
家庭的に不遇であった一茶は常に孤独
秋はことさら寂しいが
この秋を過ぎれば
その寂しさはさらに深まる
秋を惜しむ、都留の首の細さが
一茶の心情を語っている (たけし)



秋惜しむ あきおしむ/あきをしむ 晩秋
去り行く秋を惜しむこと。
「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。
古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。

秋をしむ戸に音づるゝ狸かな 蕪村 
「平安廿歌仙」「文化句帖」

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