蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

マレフィセント

2015年07月26日 | 音楽・映画レビュー

WOWOWでディズニーのアニメ映画「眠れる森の美女」と「マレフィセント」の両方をやっていた。
「マレフィセント」は「眠れる森の美女」のリメイクにあたるが、スト-リーが再構築されていて、これはこれでいい。魔女も単なる悪者ではなくて、善と悪が理由があって混在しているのが面白い。

リメイクだと、アニメを単純に実写にしただけとか、邦画を洋画にしただけというのがあるが、それではつまらない。そういえば少し前に「かぐや姫の物語」というアニメ映画があったが、これも竹取物語を忠実にアニメ映画にしただけでアニメーションは、へ~という感じだったものの、内容は正直つまらなかった。


「モンテーニュ通りのカフェ」

2015年01月31日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★−−:平均レベル(見所あり)]
 いろいろな人の人生の時が流れていき、それらの人とは、カフェに勤める太陽のようなジェシカが接点をもっている。派手さはないが、暖かい映画。それそれ特別のことはなく、誰でもそうやって過ごしているのだろうが。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ダニエル・トンプソン
出演者:クリストファー・トンプソン、セシール・ド・フランス、ヴァレリー・ルメルシエ、アルベール・デュポンテル、クロード・ブラッスール
Story:
『シェフと素顔と、おいしい時間』のダニエル・トンプソン監督による人間ドラマ。パリのモンテーニュ通りに実在するカフェ“カフェ・ド・テアトル”に集う人々の人生模様を描く。主演は『スパニッシュ・アパートメント』のセシール・ド・フランス。




「帰らない日々」

2015年01月31日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★−−:平均レベル(見所あり)]
 息子のひき逃げ犯人が知人であることをふとしたことから知ってしまう。被害者の家族はもちろん、加害者の葛藤、苦悩が描かれている。

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監督:テリー・ジョージ
出演者:ホアキン・フェニックス、マーク・ラファロ、ジェニファー・コネリー、ミラ・ソルヴィノ、エル・ファニング、ショーン・カーリー
Story:
『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージが贈るサスペンスドラマ。轢き逃げによって最愛の息子を失ってしまったイーサン。進展のない警察の捜査に業を煮やした彼は町で唯一の弁護士に調査を依頼するが、実は彼こそが轢き逃げ犯その人だった…。




思い出のマーニー

2014年08月19日 | 音楽・映画レビュー

ほう、けっこういい作品ではないか。

思い立ったが吉日・・・というか、夕方、携帯で映画館の空きを確認して座席を予約、びゅーんと観に行って来た。

この映画を観る人は、事前情報なく、先入観なく観るべきだろう。
ただ、ジブリにチャンバラやトトロを求める人には、そのような映画ではないので念のため。
また、子供向けの映画でもない。大人でも、分かる人と分からない人に分かれるのだろう。

ジブリの映画は「童話」だと思っている。少女・少年の成長が共通のテーマになっているのである。
その意味で「思い出のマーニー」は、「千と千尋の神隠し」に次ぐ力をもった作品ではないかと思うのである。

いきなり「私は、私が嫌いだ」で始まる。
少女は、自分を取り巻く環境がとても良く、愛されているにもかかわらず、自分は他の人より不幸だと思っている。
それは、自分が「貰い子」だからである。そのような境遇になった両親を恨んでいるのである。
だから、おじさんとおばさんはどうなの?と聞かれても答えがでない。彼女は、自分の周りに垣根を作っているので、おじさんもおばさんも、自分の外の世界であり、自分の世界の背景でしかないのだ。そして自分が興味があることにしか反応しない。人の好意もおせっかいとしか感じられないのである。

それがマーニーと出会ったことでどう変化していくのかというのが見所である。

 


雪だるまつくろ

2014年04月17日 | 音楽・映画レビュー

アナと雪の女王」よくできた映画だと思う。凍る心と世界、心と心臓、さすがディズニー、分かりやすく作ってあって子供から大人まで楽しめると思う。

YouTubeでも流れている主題歌「Let it go」は、女王のエルサが、隠していた秘密を知られモンスターだと言われ、そこから逃れる場面で歌われる。一人ぼっちになったにもかかわらず、もう自分の能力を隠さない!自由に生きるんだ!という決意が現れている。悲しんでいないのだな。歌の最後でバタンと扉を閉めるのだが、これは心を完全に閉ざしてしまったことを意味する。それがために世界が凍り始めるのだが。

この映画の原題は「Frozen」だが、さらに書くと「Frozen Heart」になるのだろう。妹のアナの可愛いこと!ただ、ただ大好きなお姉ちゃんと遊びたい一緒にいたいのだな。最後、おお!という展開が用意されている。


「ゼロ・グラビティ」

2014年03月05日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★☆−:ぜひ勧めたい!]
「ゼロ・グラビティ」
 原題は「Gravity」だな。
 面白いと聞いて、観に行こうと思っているうちに年を越してしまった。気がつくと、あと数日で映画館は終わりという。(^^; こういうのは、DVDではなくて映画館で観なくては・・・ということで行ってきた。
 たしかに理屈抜きに面白い。無限の彼方へ飛んで行ってしまいそうなドキドキ感と、ビュンビュンものが飛んで来る3Dで楽しませてくれる。地球や宇宙の奇麗なこと。どこを観てもCGだという違和感が起こらない。それにしても、あっちにごろごろこっちにごろごろと、本当なら打撲でボコボコだ。科学的にどうこうとか、主人公の心情がとか、理屈を言ってはいけない。2D版だと面白さは半減するので3Dがいい。


「風立ちぬ」

2013年07月30日 | 音楽・映画レビュー

この映画、観た人の評価が極端に分かれているようだ。それは、戦争、震災、恋愛、ゼロ戦、実在の人物、同名などの小説、時代・・・など色々な要素が盛り込まれているため、それぞれが興味のあるところから取り付くためだろう。これまでのジブリ作品との違いも大きい。

ただ、この作品は、ゼロ戦の開発物語でも、戦争の悲惨さを描いたものでも、恋愛を描いたものでもないはずだ。二郎の夢の中で「夢」が語られているが、「夢」に相当するのが、飛行機であり、ピラミッドであり、菜穂子の美しさであり、それぞれその裏には、お腹を空かせた子供たち・戦争、使役される人々、病いを隠す化粧など、現実には残酷で悲しいもの、犠牲が存在する。そのようなものがあったとしても「夢」に「生きねば」ということではないか。最後に奈穂子が「あなたは生きて」と言っているのは、主人公へのゆるしではないか。そして、宮崎監督にとっての夢が、まさに映画作りであって主人公にダブっているのだろう。だから監督は試写を観て泣けたのだと。


「悪夢ちゃん」

2012年11月11日 | 音楽・映画レビュー

 何気なくテレビチャンネルを切り替えたところ「悪夢ちゃん」というドラマをやっていた。
 テレビはあまり見ないのだが、今のところけっこう面白い。人によって好みは様々だろうが、できるだけ現実から離れた設定がいい。荒唐無稽でも、J.P.ホーガンのSFのように虚構でも全体としてそれなりに一本筋が通っているようなのが面白い。ありふれた毎日を舞台にする朝の連続ドラマのようなのは苦手だ。
 似たようなドラマに「催眠」というドラマがあったが、それは子供の頃の耐えきれない体験を「封印」したところから全体のお話が作られていた。「悪夢ちゃん」でもそういった謎が隠されているような気がする。

 このドラマでは、予言夢が中心になっている。また、人間の二面性というか、善と悪、蔭と陽の存在が現れているところが面白い。巷のニュースでも、まさかあの人がという事件が度々おこるが、人の中には、善と悪が月と地球のようにバランスをとりながらたえず回っているのだろう。他の人が見る「人」は、そのような動的な人の一面、ワンショットでしかない。

 主人公役の北川景子もはまり役だし、個性的な脇役もそろっていて、保健の先生役の優香さんも、コミカルな感じと悪に傾いた時の怖さがなかなか効いている。「悪夢ちゃん」は、現時点で第5話まではWEBにアップロードされていて観ることができる。iPadにダウンロードして観ている。
 なかでも第4話が面白い。よくできている。

 


「天地明察」

2012年09月21日 | 音楽・映画レビュー

映画『天地明察』。いい映画だな。とてもいい映画だと思う。

登場人物のキャラが、脇役も含めて皆それぞれ効いていて見事!安井算哲の岡田准一もいいし、算哲の妻の宮崎あおいさんも、いつもの宮崎あおいさんだ。絵も無駄がなく、始まってすぐ引き込まれ、最後まで気が散ることがない。それもそのはず、監督は『おくりびと』の滝田洋二郎で、安心して観ていられる。ところどころユーモアを含んだシーンに観客からクスクスと笑いが漏れる。

囲碁のシーンも興味深い。NHKの日曜日の囲碁フォーカスに出演している「きたろう」さんが算知役で出てきた時には思わずのけぞってしまった(^^; それに算哲の初手天元に対し、道策の第二手が、石を隅に打ち下ろした後ツツーーと滑らせて天元の石の横にピタリと付けるあたりも、やってくれるね~という感じだ。二人とも囲碁の経験がないはずなのでかなり練習したに違いない(でもよく見ると打ち下ろした後の石の安定感がやや怪しかったりするのだが)。

この映画、急に観たくなって、退社後、夜の部に飛び込んだ。こんなに巨大なスクリーンで観るのは何年ぶりだろう。子供は「バイオハザード」の方に入るのかもしれない。「天使明察」はスカスカで、全席指定、二階席の最前列ど真ん中だ。子供もいないし、エンドロールでも席を立つ人がいなくて気持ちがいい。

「批評」は置いておいて、楽しんでいただきたいお勧め映画である。


「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」

2011年11月23日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★★−:ぜひ勧めたい!:平均レベル(見所あり)]
 終わったーという感じ。映画化が始まったのが10年前になる。全7巻のうち後半、作品の発表に日にちがかかったので、2/3あたりから粗筋を完璧に覚えていない気もする。けっこう重いので、子供向きではなくなっているかも。

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監督:デイビッド・イェーツ
出演者:ダニエル・ラドクリフ、 ルパート・グリント、 エマ・ワトソン、 ヘレナ・ボナム=カーター
Story:
J・K・ローリング原作によるファンタジーアドベンチャー第7作の第2部にしてシリーズ完結編。魔法界を善と悪に二分した戦いは本格的な全面戦争へとエスカレート。宿敵・ヴォルデモート卿とハリー・ポッターの最終決戦を、壮大なスケールで描く。(ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2)

「ザ・パシフィック」

2011年11月21日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 三人の海兵隊を中心とした物語(テレビドラマ)で、実在の人物がモデルになっているが、作品全体として全てが史実に忠実な訳ではなく、視点は一面的である。スティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスらが制作総指揮。今、なぜこのようなドラマが作成されるのかよく分からない。「バンド・オブ・ブラザース」の質には届かない。

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監督:-
出演者:ジェームズ・バッジ・デール、 ジョゼフ・マゼロ、 ジョン・セダ、 ラミ・マレック、 アシュトン・ホームズ
Story:
『バンド・オブ・ブラザース』を手掛けたトム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ、ゲーリー・ゴーツマン製作総指揮による戦争ドラマ。第二次世界大戦下の太平洋戦線を舞台に、実在した3人の海兵隊員の激闘と苦難を描く。5枚組、第1話「ガダルカナル 前編」と第2話「ガダルカナル 後編」、第3話「メルボルン」と第4話「グロスター岬/パヴヴ」、第5話「ペリリュー 前編」と第6話「ペリリュー 中編」、第7話「ペリリュー 後編」と第8話「硫黄島」、第9話「沖縄」と最終第10話「帰還」を収録。(ザ・パシフィック)