発売になったな。
進撃の巨人【特典つき】(17) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
[感想:★★★☆-:ぜひ勧めたい!]
「もっと知りたいコーヒー学 ―工学屋が探求する焙煎・抽出・粉砕・鑑定etc.」
「工学屋の見たコーヒーの世界」の著者の広瀬幸雄氏が2007年に出された書籍。一部、同書の内容とダブル部分があるが写真はこちらの方がきれいで見やすい。かなりマニアックで、コーヒーが普通に好きな文系の人には難しい内容かもしれない。ただ、コーヒーが好きな人には面白くて仕方がないはず。焙煎、抽出などについて、データを示して解説しており、このような書は他にない。焙煎した豆の電子顕微鏡写真とか、豆はどこから焼けるのか・・・。なお、稀有な書なので、在庫があるお店は限られ、古書も価格が高くなっている。
[感想:★★★☆-:ぜひ勧めたい!]
「工学屋の見たコーヒーの世界」
著者は金沢大学の名誉教授だが、以前、子供のミルク缶でコーヒー豆の焙煎機を作ったというほど、かなりのコーヒー好きである。ほどほどに工学的見地から書かれていて、好きな方には「理屈」が分かって面白い。後半は、記述がより工学的になっているが、写真の印刷が見にくいのが難点。そこらは「もっと知りたいコーヒー学 ―工学屋が探求する焙煎・抽出・粉砕・鑑定etc.」にも詳しく記載されている。ネルを外起毛にして使う理由は、ランブルの関口氏からのコーヒーの微細成分を通過させるためとの情報記載があり、納得した。書店にも古本でも在庫がなくなっている。
[感想:★★★☆−:ぜひ勧めたい!]
「究極の自家焙煎術」(Kindle版)
写真や図も掲載してコーヒーの焙煎について書かれている書籍は少なく貴重だ。自家焙煎のコーヒーショップが巷に溢れている現状、この店はおかしいのではないかと思うところもあちこちある。欠陥豆がごろごろ入った豆を売る、お客さん毎に店頭で数分で焙煎して売る、お客さんにこの豆はどのくらいに煎りましょうかと聞く、どの豆も煎りが強く油でギトギト・・・そういうのは普通ありえない、少し研修を受けただけでマニュアルで焙煎している下手くそなお店なんだなと分かる。
[感想:★★★★−:ぜひ勧めたい!]
「コーヒーの鬼がゆく - 吉祥寺「もか」遺聞」(中公文庫)
「コーヒーに憑かれた男たち」の続編になる。標氏が亡くなられた翌年の平成20年(2008年)10月に出版されており、標氏の他界が大きな衝撃だったに違いない。登場するのは標氏だけではなく、これらコーヒー求道者の軌跡が見事に描かれている。
この本を読んでいた頃、ある場所で標氏が焙煎した豆を見る機会があった。その機会は予期せず突然訪れたが、今お店に並べられてもおかしくないほど美しく、感動を覚え、その豆に目が釘付けになった。8年経っても油が浮くこともなく美しいのである。ラベルには、2007.4 標交紀氏焙煎 モカとあった。標氏が倒れたのは2007年4月である。
[感想:★★★☆-:ぜひ勧めたい!]
この本、面白い!
以前出版した、同名の紙の本を再構成して2つに分け、kindle版として出版したものだ。
出版は2013年の秋なので記述も新しい。
この本は、よくあるハウツーものではない。コーヒーを極めたい人、喫茶店をやりたい人に対し、著者が持つ知識・経験を残そうとした労作である。
だから、他の一般的な本で、例えば、COEのカッピングチャートはSCAAのカッピングチャートを改良したものだと書かれているのに対し、この本ではSCAAは何を評価し、COEは何を評価しようとしているのかまで触れられている。
カップオブエクセレンスは、焙煎業者にとってものすごく難しい豆だという。
読み物としても、珈琲好きには堪えられない面白さだ。
なお、2003年に出版された紙の「田口護の珈琲大全」もあるが(焙煎について詳しい!)、記述のダブりもあり、読んだワクワク感は、こちらのスペシャリティーコーヒー大全の方が大きい。
田口護のスペシャルティコーヒー大全 知識編 | |
田口護著 [Kindle版] | |
NHK出版 |
田口護のスペシャルティコーヒー大全 技術・実践編 | |
田口護著 [Kindle版] | |
NHK出版 |
[感想:★★★☆−:見所あり]
「わたしはマララ」 (マララ・ユスフザイ)
実家に1冊送った。自分用は、Kindle版。普通はベストセラーものは読まないのだけれど、Kindle版は気軽にすぐにDLできる。全体はけっこうな量で、冷静に書き綴られている。国連本部でのスピーチも収録されている。
この書の内容の中心ではないのだけれど、プロローグのあたりを少し書いておく。
「「どの子がマララだ?」男が厳しい声でいった。みんなは黙っていたけれど、何人かの目がわたしをみつめた。それに、顔をかくしていないのはわたしだけだった。男は黒いピストルを構えた。あとでわかったけど、コルト45だったらしい。何人かが悲鳴をあげた。モニバがいうには、わたしはモニバの手をぎゅっと握った。友だちの話によると、男は続けざまに三発撃った。一発目はわたしの左目のわきから首を通って、左肩のあたりで止まった。わたしはモニバのほうに倒れた。左の耳から血が流れた。残りの二発はそばにいた仲間を襲った。・・(中略)・・どの子がマララかって? マララはわたし。そしてこれがわたしの物語。」
本屋さんで日経サイエンスをパラパラ見ていると「私たちは目覚めている時は意識があり,眠っている時は意識がないと思っているが,実はそうした明確な線引きはできないことが「睡眠者の殺人 意識と無意識の境界を問う」を読むとわかる。 」・・・アレ?これって昨日書いたドラマの「悪夢ちゃん」に関係がありそう。
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
「iPhoneアプリ開発塾」 (カワサキ タカシ著、技術評論社)
iPadのプログラミングの解説書は、いろいろ出版されているが、入門書として、ツボが説明されていなかったり、詳しく解説されているが全体の体系が見えなかったり、なかなかしっくりくるものが少ない。この書籍は、一見おちゃらけた感じがするが、説明すべきところはちゃんと解説し、原理等、本気で詳しく説明しても挫折してしまいそうなところは現時点でさりげなく流すというメリハリがきいているのがいい。ビギナーだと途中で挫折しがちだが、この本は誰でも最後まで読むことができるのではないだろうか。
[感想:★★★★-:オススメ]
「「手抜き」の基本戦略」(黄 翊祖著)
最近、テーマを絞った囲碁の解説書がたくさん出版されている。この書籍も、よく見かける「手抜き」について、その考え方、事例に触れている。詳しく深くという訳ではないが、アマチュアにとって気軽に読めて適量だと思う。なかなかの高等戦術である。
[感想:★★★★−:ぜひ勧めたい!]
「天文年鑑2012年版」(誠文堂新光社)
毎年買う天文年鑑。今年も本屋で見かけ購入した。来年おこる天文現象がすべて記載されている。で、最大のイベントは、何と言っても5月21日の金環食だろう。皆既又は金環を見ることができる機会はめずらしく、併せて天気が晴れる確率はそう高くない。
さて、まずは来年の日食より、明後日、土曜日の皆既月食は晴れるか。かけ始めが21:45、皆既が23:06~23:58、食の終わりが1:18。
[感想:★★★★−:ぜひ勧めたい!]
「石のハサミ方 集中講義 ~楽に身につくプロの手法~」 (小林 覚著、囲碁人ブックス)
相手にカカラれた時、普通に受けるか、はさむか、はさむとしても高バサミするか低くはさむか、何間ばさみするか・・・・と迷うことが多いが、どうすべきか一冊にわたって基本的な考え方を解説している。最近、アマチュアが知りたいと思う点について集中的に解説してくれる本が増えてきたのが嬉しい。
[感想:−−−−−:評価不能]
「宇宙消失」 (グレッグ・イーガン著、創元SF文庫)
久しぶりにSFを読んでみようと人気がありそうなハードSFを手に取ったのだが、さすがについて行けず評価不能。翻訳もややバランスが悪いような気もする。アイディアは「あり得る」のだろうが、全体として活かされていない。今一イケテナイ気がする。