Windowsでは、ソフトのウィンドウのタイトルバーに置いたカーソルを画面の上端にドラッグすると、ウィンドウが最大化する「スナップ機能」がある。
ただ、意図しない時に度々反応してとても煩わしい。この機能はコントロールパネルから無効にできるのだが、ネットを検索するとこの機能をオフにする情報がたくさんヒットしたりする。
こういった「人に優しい機能(^^;」がデフォルトでオンになっているのは、せっかく作った機能は知ってもらわないとという、ソフト制作会社の周知宣伝の意図なのだろう。
しかし、これら「機能」は、意図しないユーザーにとってはバグに等しい。それはアプリ制作会社の目線であって、ユーザーの目線ではないんだな。
「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」(山家鳥虫歌)
古来、「鳴かぬ蛍」は忍ぶ恋として「鳴く蝉」と対比されているという。しかし、いずれも短命で儚い。「源氏物語」には「声はせで身をのみ焦がす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ」とあるというが、「短命」を知ってとすれば蝉も悲しい。
(なお、この歌の「初出は室町時代の歌謡集『閑吟集』。一五一八年」に遡るらしい。)