蘊蓄cafe

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「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著、新潮文庫)

2009年09月30日 | 書籍レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン著、新潮文庫)
 これまで、サイモン・シンのノンフィクションは「宇宙創生」「暗号解読」と読んで、いずれもすばらしかったが、この「フェルマーの最終定理」も、数学を知らない人に数学を面白く語る希有な一冊であり、すばらしい。これまで300年もの間誰も解けなかった「フェルマーの最終定理」をワイルズが1995年に証明した。この本では、この快挙について、数学よりも人間に焦点をあてて書かれている。中学や高校で我々が習った数学は面白くなかった。それは、教えていた教師自身が「数学」を本当に知らないからなのだと思い至った。

「告発のとき」

2009年09月30日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 何か変化が起こるかと観ているうちに結末になる。イラク戦争の現実を描いたというが、このような描き方が限界かと。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ポール・ハギス
出演者:トミー・リー・ジョーンズ、 シャーリーズ・セロン、 スーザン・サランドン、 ジェームズ・フランコ、 ジョナサン・タッカー
Story:
ポール・ハギス監督、トミー・リー・ジョーンズ主演のミステリードラマ。軍に所属する息子がイラク戦争から帰還後、無断離隊したとの報せを受けたハンク。息子の汚名を晴らすべく行方を捜すが、やがて過酷な真実を目の当たりにする。PG-12作品 。(告発のとき)

「ノー・マンズ・ランド」

2009年09月29日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を舞台に、ボスニアとセルビアの中間地帯をめぐるやり取りを、皮肉も込めて作品にしている。なかなか面白い。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ダニス・タノヴィッチ
出演者:ブランコ・ジュリッチ、レネ・ビトラヤツ、カトリン・カートリッジ、サ イモン・カロウ
Story:
各国の映画祭で絶賛を 浴びた戦争ドラマ。ボスニアとセルビアの中間地帯“ノー・マンズ・ランド”を舞台に、1993年のボスニア紛争をベースに、戦争や報道するマスコミの愚か さをユーモアたっぷりに描く。ダニス・タノヴィッチ監督の長編デビュー作。(ノー・マンズ・ランド)

「メモリー・キーパーの娘」

2009年09月28日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 キム・エドワーズの「メモリー・キーパーの娘」のテレビドラマ化で原題も「THE MEMORY KEEPER'S DAUGHTER」。娘がダウン症だったがための物語。主人公はその娘を捨てるのだ。90分なので話がシンプルなのは仕方のないところだ。花を分けてもらうシーンは母親にとって胸がつまるところ。★4つに近い。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ミック・ジャクソン
出演者:ダーモット・マローニー、エミリー・ワトソン、グレッチェン・モル
Story:
『ボディガード』のミック・ジャクソン監督が手掛けたヒューマンドラマ。我が子を自らの手で取り上げた医師のデイビッドは、ある理由により赤ん坊を施設に預けるよう看護師に頼む。しかし看護師は、その赤ん坊を密かに自分の子として育て始め…。 (メモリー・キーパーの娘)

「ダウト ~あるカトリック学校で~」

2009年09月27日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 メリル・ストリープが完全に役に成りきるところがすごい。「何も語らない瞬間こそ説得力がある」という。「疑惑」に関する校長・神父・若教師の関係が絶妙。この映画は、批評等を読まず先入観を持たないで観るのがいい。元は4人の舞台劇のようで、「十二人の怒れる男」のような雰囲気もある。

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監督:ジョン・パトリック・シャンリィ
出演者:メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス
Story:
“疑い”という人間の心に巣食う闇を大胆に浮き彫りにしたヒューマンサスペンス。N.Y.にあるカトリック学校内で、神父と黒人生徒との“不適切な関係”に疑惑を抱いたシスター・アロイシスは、神父を執拗に追い詰めていく。主演はメリル・ストリープ。(ダウト ~あるカトリック学校で~)

忠ぬこ

2009年09月26日 | 動物

 5日ほど留守にしたが、相変わらず帰りを待っていてくれるぬこ。
 土曜日は帰りがAM1時だったが、暗い中でじっと待っていた。さすがにお腹が空いていたのか、指までアムしそうな勢い。

「海を飛ぶ夢」

2009年09月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 尊厳死がテーマだが、あまりに直接的で重く、観て疲れる。全身麻痺で死を望む男と、痴呆になって生きる女がでてくる。どちらも自分の意思ではどうにもできない(自分で選択できない)状況にある。

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監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演者:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ、ロラ・ドゥエニャス、マベル・リベラ
Story:
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督によるドラマ。四肢麻痺の障害を持つ主人公の男性が、尊厳死という魂の解放を求めて繰り広げる“闘い”を描く。2005年アカデミー賞外国語映画賞ほか、多数の映画賞を受賞。PG-12作品。(海を飛ぶ夢)

「REC/レック」

2009年09月25日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★----:ややモノ足りない]
 スペインの低予算のホラー映画。醒めて観ると、鬼ごっこをしてキャーキャー騒いでいるだけだったりする。

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監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
出演者:パブロ・ロッソ、マニュエラ・ヴァラスコ、フェラン・テラッツァ、ホルヘ・ヤマン、カルロス・ラサルテ
Story:
主観撮影を用いたリアルパニックムービー。女性記者・アンヘラはカメラマンと消防隊の密着取材をしていた。叫び声を聞いたという通報を受けて現場に急行すると、そこでは謎の病原菌の感染が広がっていて、アンヘラたちは隔離されてしまう。R-15作品。(REC/レック)

「蛇男 THE SNAKE」

2009年09月24日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 奇妙なタイトルだが、よくできたサスペンス映画だ。謎が命なのでまず観るのがいい。年月を遡る意外な事実が浮かび上がる。先が読めない展開が巧みで面白い。

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監督:エリック・バルビエ
出演者:イヴァン・アタル、クロヴィス・コルニアック、オルガ・キュリレンコ、サイモン・アブカリアン
Story:
『ラッシュアワー3』のイヴァン・アタル主演によるエロスサスペンス。巧妙に仕掛けられた罠によって写真家の青年に復讐する男の姿を描く。「007」シリーズの新ボンドガール、オルガ・キュリレンコが官能的なボディを惜しげもなく披露したことでも話題に。(蛇男 THE SNAKE)

ツンデレテレビ

2009年09月22日 | グッズ
 ツンデレテレビいうのがあるそうな。

 電源を入れると「テレビでも見る気!?」「一緒にTV見たいの しかたないわね許可するわ」。チャンネルを変えようとすると「ちょっとぉ、見てるんだから勝手に変えないでよね!」「あなたのためにチャンネルかえるんじゃないんだから!」「ちょうど飽きたところだから、チャンネル変えていいわ」「チャンネル、かえまーす。えいっ」。音を変えると「う、うるさいわねうぇ~」「ふんっ 静かにすればいんでしょ!」。電源を切ろうとすると「べ、別にさみしくなんかないんだからね!」「そっ しょうがないわね さよならっ!」とテレビがしゃべるという。

 これは、タカラトミーとイー・レヴォリューションが開発・販売した「ツンデレワンセグTV SEGNITY (セグニティ)」。声は声優の釘宮理恵で、メッセージは33種。テレビを使う頻度によってツンデレ度が3段階で変わるようだ。ワンセグテレビとしてちゃんとした製品のようだが、ネットではオモチャに分類されていたりする。

 どのくらい売れているかは分からないが、けっこうウケてはいるようである。こういう製品を世に出そうという熱意・気概には感心である。

囲碁フェスティバル2009

2009年09月20日 | 囲碁
 去年に引き続き、今年も「囲碁フェスティバル2009」が10月12日(月)に六本木ヒルズで行われるという。
 囲碁普及のため工夫されたイベントが多数用意されていて、日頃テレビなどで見かけるプロ棋士がそこらを普通に歩いていたり、囲碁の指導をしている姿を見ることができるのも面白い。参加棋士の共同ブログも始まった。去年は入場料が必要だったが今年は無料。

 ここで特に面白いのが、女流プロによる九路盤トーナメント公開対局戦「妙花」。入門用に使われている九路盤だが、盤面が狭いだけに1手のミスが即勝敗に直結する緊迫感と、1局に要する時間が少ない手軽さが両立しているのが面白い。去年の妙花戦の全棋譜がネットで公開されているので、九路盤未体験の方はぜひご覧いただきたい。