蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

PASMO

2007年05月29日 | 独り言
 最近、地下鉄の通勤でも「PASMO定期」を使っている人が多くなってきた。何となく、私もピッとしてみた~い気持ち。(^^; Suicaは持っているのだけれど・・・

お茶に目覚める4

2007年05月26日 | 
 お茶は「生茶葉」を蒸して揉み乾燥させ「荒茶」ができ、さらに仕上げ加工(篩い分け、乾燥)して製品となる。そうして、静岡茶、宇治茶(京都)、狭山茶 (埼玉)などのブランドで売られるのだ。産地は、日本茶業中央会の「緑茶の表示基準」で、「荒茶を製造した都府県名、地名を産地名を冠して産地銘柄とす る」とされており、自主基準ではあるが、でたらめに販売できないようになっている。

 そこで、下の表が平成18年の生産地別のお茶の生産量である。1位が静岡の43%で、2位が意外にも鹿児島の27%、3位が三重の8%で、あとはいずれも数%にしかすぎないのである。数%の生産量しかないものが我々の口に容易に入るとは考えにくい。

 京都の荒茶生産が全国の3%にもかかわらず、 スーパーで「宇治茶」をよく見かけるのにはカラクリがある。日本茶業中央会の定義とは別に、京都府茶業会議所(現京都府茶協同組合)が「京都府・滋賀 県・奈良県・三重県のいずれかの産地の茶葉を京都府内で仕上げ加工したもの」と拡大して独自に「緑茶の表示基準(H16.4.1)」で定義しているため だ。これだと宇治茶は15%になる。京都産のお茶に他県産のお茶をブレンドしたものを宇治茶と表示できないための苦肉の策のようである。

H18年生葉(t)荒茶(t)H18年生葉(t)荒茶(t)
全国421,20091,800100%
茨城1,2902830%埼玉3,9108311%
岐阜2,7906091%静岡182,20040,00043%
愛知5,0501,0501%三重32,8007,2308%
滋賀3,5707631%京都13,8002,9003%
奈良10,8002,4903%高知2,1104521%
福岡11,1002,2903%佐賀8,8301,9302%
長崎4,7008761%熊本8,6701,7602%
宮崎15,1003,1104%鹿児島114,50023,30027%

お茶に目覚める3

2007年05月25日 | 
 最近、スーパーなどでは「深蒸し茶」をよく見かける。これは、製造工程で生茶葉を蒸す時間を、普通は10秒から1分とするところ、1分から3分程度と長めにしたお茶だ。元々は出の悪い生茶葉を加工するための製法で、こうすると抽出がよくなりコクのあるお茶になるという。ただし、香りは逆に飛んで薄く、そして葉が細かくなり出たお茶が粉っぽくなるという欠点がある。お茶の色は、普通は黄色だが、深蒸し茶は緑色に出る。違いが分かると、いろいろ試すのも楽しくなる。

 なお、お茶の抽出時間は、普通は1分、深蒸し茶は30秒だ。長く出し過ぎている方が多いのではないだろうか。温度と時間をちゃんと守るだけでかなり美味しく入れることができるはずだ。

お茶に目覚める2

2007年05月22日 | 
 調べてみると、お茶には、知らなかったことがいくつもあり、面白い。

 その1であるが、お茶には、うま味を補うためグルタミン酸ナトリウム等の化学調味料や、入れたお茶の色をよい緑色にするため重炭酸アンモニウムが添加されているものがあるという。添加されているにもかかわらず表示されていないものもあるようだ。

 日本茶業中央会の「緑茶の表示基準」 には「食品添加物は、原則として原材料として使用しないものとする」とあり、原則規定のため、食品添加物の添加は否定されていない。お茶屋さんのホームページには「当園の お茶には着色料・旨みを補うグルタミン酸等の添加物などは、使用しておりません。」と宣伝しているところがあるほどである。

 なお、静岡県については、条例で異物( 化学調味料を含む)の混入が禁止されている。

お茶に目覚める

2007年05月20日 | 

 「夏も近づく八十八夜・・・あれに見えるは茶摘みじゃないか・・・」という「茶摘み」歌がある。ここで「八十八夜」というのは、立春から88日目の5月2日頃のこと。正に今が「新茶」のシーズン!

 ところで、お茶(煎茶)といっても昔から飲んでいるものなので、結構、無造作に入れていたような気がする。どうせ飲むなら美味しく飲みたいものである。で、調べてみると、お茶をこれまで如何に適当に入れていたかがよく分かった。

  1つはお湯の温度。茶葉によって差はあるが、抽出温度は60~80度と低くすべきで、ポットから熱いお湯を急須に直接注いではいけないという。高温で入れるとタンニンがでて苦味・渋味が強くなる。このため、ポットのお湯を一端、湯飲みに入れて、温度が下がったお湯を急須に入れるのだと解説されている。  2つ目は、急須での抽出時間。温度と同様の理由で、30秒から2分(通常は1分)に止め、急須を揺すらずに静かに入れるという。 うま味成分であるアミノ酸が抽出されるのにそれほど時間は必要ないらしい。

 一度にいろいろ試しているとお腹がタポタポである。

「奇蹟のカンパネラ」

2007年05月19日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★★:何度でも聴いてみたい!]
 1999年2月にNHKテレビで放送された「フジコ~あるピアニストの軌跡」は 大反響を呼んだようだ。私もなんとなくつけっぱなしにしておいたテレビから流れてきた彼女の演奏に何か心が震えるようなものを感じたのである。くわえ タバコで弾いていた曲は「ハンガリー狂詩曲第2番」だったろうか。彼女の演奏はスタンダードな演奏ではないはずだ。正確無比な機械のような演奏は嫌いだと いう・・少しくらい音がはずれてもいいじゃない・・という。

 「ラ・カンパネラ」についでも他のピアニストの演奏とは全く異なり、テンポが遅く情感に溢れている。テクニカルな「ラ・カンパネラ」を聞くとフジ子の「ラ・カンパネラ」を聴きたくなるのである。

奇蹟のカンパネラピアノ名曲集
1. 3つの演奏用練習曲S.144-3「ため息」
2. パガニーニによる大練習曲S.141-3「ラ・カンパネラ」
3. 伝説S.175-3「小鳥に語るアッシジの聖フランシス」
4. 愛の夢第3番変イ長調S.541-3
5. 巡礼の年 第1年「スイス」S.160-4「泉のほとりで」
6. 「ます」S.564(シューベルトの歌曲による)
7. ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調S.244-2●ショパン:
8. ノクターン第2番変ホ長調op.9-2
9. エチュード第1番変イ長調op.25-1「エオリアン・ハープ」
10. エチュード第7番嬰ハ短調op.25-7
1. トロイメライ
2. パガニーニによる大練習曲第6番
3. コンソレーション(慰め)第3番
4. 英雄ポロネーズ
5. 小犬のワルツ
6. エリーゼのために
7. 夜想曲第8番
8. ワルツ第8番
9. 「雨だれ」のプレリュード
10. 幻想即興曲
11. 亡き王女のためのパヴァーヌ
12. 亜麻色の髪の乙女
13. 沈める寺
14. パガニーニの主題による狂詩曲~第18変奏
15. ラ・カンパネラ (1973年ライヴ録音)