昨日紹介の「しょこたん☆ぶろぐ」で、「ミランダ」には爆笑。ブログの近辺を続けて読まないと流れが分からないかもしれない。木星に思い入れがあるらしく、愛猫のマミタスのシマシマ模様から木星を連想するようだ。
先週、おでんを作ろうとして材料を買ってから方針変更。とりあえず1週間ほど冷凍庫に突っ込んでおいた。今週、引っ張り出してみたところ、迂闊にもこんにゃくがパックの中に入っていたことに気がついた。「おそ松くん」に登場するあの三角こんにゃくである。解凍すると予想通り見事に不可逆的変化を遂げていた。妙に小さくなって、茹でても元に戻らないし、ものすごい歯ごたえである。こんにゃくは脱水してしまうので凍らせてはだめなのである。
ところで、こんにゃくは、食べてもほとんど消化されないので、ばくばく食べて他の食材が減れば、間違いなくダイエットになる。(^^;(推薦している訳ではないので誤解無きよう。)
スーパーを覗いてみたところ、先週まで騒がれていた納豆は、反動でビルのようにきれいに積まれていた。
ところで、こんにゃくは、食べてもほとんど消化されないので、ばくばく食べて他の食材が減れば、間違いなくダイエットになる。(^^;(推薦している訳ではないので誤解無きよう。)
スーパーを覗いてみたところ、先週まで騒がれていた納豆は、反動でビルのようにきれいに積まれていた。
ホームページやブログのフロントページを通らずに、直接、記事ページにアクセスする例が増えている。検索サーバーの影響である。ホームページやブログは
無数にあり、個々にお気に入りに登録して巡回するには物理的に限界がある。もはや、直接、必要なコンテンツにアクセスせざるを得ないのである。
これに伴ってインターネットでは「情報の双方向化」という大きな変化が起こっている。これまでネットの海に「島」のように点在していてほとんど知られてい なかったページと、これまで主流だった「大陸」に存在していた著名なページとが同等に認識されるシステムになっている。これまでの「パワーユーザーが作っ たホームページを他のユーザーが見る」という単純な流れから、他者の「情報」を元に書かれた文章等が俄然「情報」としての価値を持つようになってきている のである。既存のホームページも、短く情報毎にコンパクトに各ページをまとめる必要が生じている。
ところで、ホームページには「情報の 双方向化」の観点から欠落している機能がある。リンクするという行為で本体側から引用コンテンツを辿ることができるのに対して、引用された側から本体側を 辿ることができないことだ。ブログでは、これを補う機能として「トラックバック機能」が開発された。しかし、この機能を誤解して使用する人が多いのであ る。自分のページでコンテンツを引用もしていないのにコンテンツ側にトラックバックを送るという行為だ。この場合、コンテンツ側に本体側へのリンクを表示 させるにもかかわらず、本体側からコンテンツへ辿れない訳で、こういった自分のブログへのアクセス数の増加を目的とした掟破りのトラックバック行為は特に風俗関係のブログで嵐のように見られる。
という訳で、gooブログでは、最近「ブログへのリンクがない記事からのトラックバックを受け取らない」オプションが追加されたところだ。
これに伴ってインターネットでは「情報の双方向化」という大きな変化が起こっている。これまでネットの海に「島」のように点在していてほとんど知られてい なかったページと、これまで主流だった「大陸」に存在していた著名なページとが同等に認識されるシステムになっている。これまでの「パワーユーザーが作っ たホームページを他のユーザーが見る」という単純な流れから、他者の「情報」を元に書かれた文章等が俄然「情報」としての価値を持つようになってきている のである。既存のホームページも、短く情報毎にコンパクトに各ページをまとめる必要が生じている。
ところで、ホームページには「情報の 双方向化」の観点から欠落している機能がある。リンクするという行為で本体側から引用コンテンツを辿ることができるのに対して、引用された側から本体側を 辿ることができないことだ。ブログでは、これを補う機能として「トラックバック機能」が開発された。しかし、この機能を誤解して使用する人が多いのであ る。自分のページでコンテンツを引用もしていないのにコンテンツ側にトラックバックを送るという行為だ。この場合、コンテンツ側に本体側へのリンクを表示 させるにもかかわらず、本体側からコンテンツへ辿れない訳で、こういった自分のブログへのアクセス数の増加を目的とした掟破りのトラックバック行為は特に風俗関係のブログで嵐のように見られる。
という訳で、gooブログでは、最近「ブログへのリンクがない記事からのトラックバックを受け取らない」オプションが追加されたところだ。
最近、よくテレビで放送・公開予定のドラマや映画の紹介番組が組まれるのだが、これが正に興ざめモノなのだ。ワイヤーで吊って演技している舞台裏や、こ
んな風にCGを使ってます…を何回も見せて、凄いでしょう!といった感じなのだが、アホである。手品をやる前に種明かししているようなものだ。
売れれば、商品・作品はどうでもいいという風潮は、こういったところや、不二屋、あるある大事典など、共通したものがあるのではないか。本当のプロ・職人がいなく なってしまったようだ。プロならちゃんと作品で勝負せい!と言いたい。逆に言うと、そうでもしないと客が入らない作品ということなのかもしれない。
売れれば、商品・作品はどうでもいいという風潮は、こういったところや、不二屋、あるある大事典など、共通したものがあるのではないか。本当のプロ・職人がいなく なってしまったようだ。プロならちゃんと作品で勝負せい!と言いたい。逆に言うと、そうでもしないと客が入らない作品ということなのかもしれない。
昨日夜、スーパーを覗いてみたが、依然として納豆はよく売れているようである。
と!、今日になって「あるある大事典:納豆ダイエット」番組を制作した関西テレビの社長が記者会見で、この番組でデータのねつ造があったと謝罪したという。
これによると、大学の教授は、イソフラボン云々という話はしておらず…、コレステロール値・中性脂肪値・血糖値を測定しておらず…、血中イソフラボンは 測定しておらず…、痩せたという写真はこの実験への参加者とは無関係だったという。データは架空の数字で、正に根拠が「ないない」状態だった。関西テレビ のホームページには視聴者の皆様への謝罪文が掲載されている。
けしからんを通り越して情けない話であるが、こういう話をすぐ信じてしまう人にも問題がありそうである。さて、当分見たくないということで、今度は納豆が売れ残るか?
と!、今日になって「あるある大事典:納豆ダイエット」番組を制作した関西テレビの社長が記者会見で、この番組でデータのねつ造があったと謝罪したという。
これによると、大学の教授は、イソフラボン云々という話はしておらず…、コレステロール値・中性脂肪値・血糖値を測定しておらず…、血中イソフラボンは 測定しておらず…、痩せたという写真はこの実験への参加者とは無関係だったという。データは架空の数字で、正に根拠が「ないない」状態だった。関西テレビ のホームページには視聴者の皆様への謝罪文が掲載されている。
けしからんを通り越して情けない話であるが、こういう話をすぐ信じてしまう人にも問題がありそうである。さて、当分見たくないということで、今度は納豆が売れ残るか?
「北見でガス漏れによる一酸化中毒で死亡事故」というニュースを見かけて、一瞬、あれ?と思った。
今、都市ガスは、ほとんどの地 域でLNG(要するにメタンガス)を原料にしていて、一酸化炭素は含まれていないのだ。たしかに昔は「ガス栓をひねって自殺」というニュースをみること があったが、今は、ドカンと引火・爆発して火傷するのがおちである(ただし燃焼器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒は相変わらずみられる)。
で、今回、一酸化炭素中毒が発生したのは、北見ではLNGではなく石油系原料から製造された都市ガスを供給しているためだ。この都市ガスには一 酸化炭素が含まれている。ただし、問題は、燃料転換の遅れではなく、ガス導管の老朽化対策の遅れだ。
多くのガス会社は、都市ガス原料のLNG化を進めており、9割程度が熱量アップの観点からLNGに転換済みだ。だから、LNG転換済みの地域まで、ガス臭がしたからといって一酸化炭素中毒を思い浮かべてパニックにならないように。
今、都市ガスは、ほとんどの地 域でLNG(要するにメタンガス)を原料にしていて、一酸化炭素は含まれていないのだ。たしかに昔は「ガス栓をひねって自殺」というニュースをみること があったが、今は、ドカンと引火・爆発して火傷するのがおちである(ただし燃焼器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒は相変わらずみられる)。
で、今回、一酸化炭素中毒が発生したのは、北見ではLNGではなく石油系原料から製造された都市ガスを供給しているためだ。この都市ガスには一 酸化炭素が含まれている。ただし、問題は、燃料転換の遅れではなく、ガス導管の老朽化対策の遅れだ。
多くのガス会社は、都市ガス原料のLNG化を進めており、9割程度が熱量アップの観点からLNGに転換済みだ。だから、LNG転換済みの地域まで、ガス臭がしたからといって一酸化炭素中毒を思い浮かべてパニックにならないように。
[感想:★★★★★:何度でも見てみたい!]
「椿三十郎」のラストの決闘シーン。映画を見てこれほど息が止まり凍りつくような緊迫感を感じたことがあっただろうか。その迫力は尋常ではない。観客はもはや観客ではなく、正にその決闘を取り囲む一員と化すのだ。
黒澤映画は昔から好きで、それもモノクロのものが気に入っている。今回「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」と1954年から1965年までの作品を年代順に見直してみたが、何度見ても見飽きることがない。カメラの凄さ、構成の緻密さは、恐ろしいほどである。
先のシーンは、脚本には「これからの二人の決闘は、とても筆では書けない。長い恐ろしい間があって、勝負はギラッと刀が一ぺん光っただけできまる。」と書 かれているだけだという。実際、椿三十郎(つまり三船敏郎)の太刀はあまりに速くてどのように抜いたのか何回見ても分からない。相手の室戸半兵衛(仲代達 矢)も剣の達人という設定なので、両者が戦うと実際にはよほどの幸運に恵まれなければ相打ちになるところである。そこで三十郎には、剣を左手で逆手に抜き 右腕で押し上げるという居合いの流派の剣法の一つを用いさせることで勝ち残ることに合理性をもたせているのだ。こういった「こだわり」が嬉しい。また、立 ち会いの前、若侍達が三十郎を探すシーンで、ロングで撮って三十郎をまず見つけさせ次に半兵衛が視野に入るというカメラでの登場のさせ方もうまい。このよ うなプロの集団の仕事は見ていて本当に気持ちがいいのである。
なお、この映画のリメイク版が今年できるようだが、そのような作品リメイク版の存在意義には疑問を感じるし、全く期待していない。
「椿三十郎」のラストの決闘シーン。映画を見てこれほど息が止まり凍りつくような緊迫感を感じたことがあっただろうか。その迫力は尋常ではない。観客はもはや観客ではなく、正にその決闘を取り囲む一員と化すのだ。
黒澤映画は昔から好きで、それもモノクロのものが気に入っている。今回「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」と1954年から1965年までの作品を年代順に見直してみたが、何度見ても見飽きることがない。カメラの凄さ、構成の緻密さは、恐ろしいほどである。
先のシーンは、脚本には「これからの二人の決闘は、とても筆では書けない。長い恐ろしい間があって、勝負はギラッと刀が一ぺん光っただけできまる。」と書 かれているだけだという。実際、椿三十郎(つまり三船敏郎)の太刀はあまりに速くてどのように抜いたのか何回見ても分からない。相手の室戸半兵衛(仲代達 矢)も剣の達人という設定なので、両者が戦うと実際にはよほどの幸運に恵まれなければ相打ちになるところである。そこで三十郎には、剣を左手で逆手に抜き 右腕で押し上げるという居合いの流派の剣法の一つを用いさせることで勝ち残ることに合理性をもたせているのだ。こういった「こだわり」が嬉しい。また、立 ち会いの前、若侍達が三十郎を探すシーンで、ロングで撮って三十郎をまず見つけさせ次に半兵衛が視野に入るというカメラでの登場のさせ方もうまい。このよ うなプロの集団の仕事は見ていて本当に気持ちがいいのである。
なお、この映画のリメイク版が今年できるようだが、そのような作品リメイク版の存在意義には疑問を感じるし、全く期待していない。
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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監督:黒澤明 出演者:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、団令子 Story: 大ヒットを記録した『用心棒』に続き、三船敏郎が再び三十郎を演じた時代劇。ある藩の御家騒動に巻き込まれた椿三十郎が、家老たちの不正を暴こうとする若頭たちを手助けする。三船敏郎と仲代達矢の決闘シーンが最大の見所。(椿三十郎) | |
昼食をとっていると、隣の方から「かみさんと娘が納豆を食ってるんだよねッ。」という声が聞こえてきた。毎日朝晩と納豆を1日2パック食べているようである。その時は聞き流して終わったが、夜に「突然の納豆ブーム、品切れ続出」とのニュースを見かけた。
7日夜のフジテレビ系列の番組「発掘!あるある大事典2 第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」で、「イソフラボンを豊富に含む納豆を、朝晩1パックずつ食べるとダイエットに効果的」と紹介されたのが発端のようである。翌日から各地のスーパーの売り場の多くでパック入り納豆が品薄状態だそうだ。納豆は製造に3~4日近くかかるという。迷惑な番組である。
ところで、このイソフラボンであるが「エストロゲン(女性ホルモン)様の作用がある」。分かりやすく言うと環境ホルモンである。通常レベルでは問題ないが、長期にわたって馬鹿みたいに過剰摂取することは、特に妊婦・乳幼児・小児は控えた方がよく、胎児の生殖機能への影響等を示す試験報告があるという。大豆食品からの大豆イソフラボンについて、ヒトの安全な摂取量の上限値は70mg/日とされている。日本人は通常でも味噌や豆腐からイソフラボンを摂取しているのである。
また、実は、納豆のダイエット効果は実証されていないという。
今回の騒動に関する専門家のコメントがウェブ上にあったので以下に引用しておく。
『納豆など発酵食品に関する著作のある小泉武夫・東京農大教授は、「健康志向の高まりで、食品がメディアに登場すると消費者が簡単に左右される傾向が強まっている。根拠があいまいな情報が流されることもあり、消費者も慎重になる必要がある」と話している。(読売新聞)
この騒動に「待った」をかけるのが群馬大の高橋久仁子教授(栄養学)。「これまでもココアや寒天がダイエットに効くという情報に消費者が振り回され、品薄 状態になったが、1つの食品を極端に摂取すると、栄養のバランスに問題がある。このような方法で仮にダイエットに成功しても、減った体重を維持し続けるの は困難」と忠告する。(中日新聞)』
ところで、この「発掘!あるある大事典」という番組については、以前からも番組内容の信憑性について問題が指摘されており、厚生労働省からの警告がでたことがあるようである。視聴率をかせぐだけで、メディアのポリシーも感じられない。お粗末である。
また、自分で考えることもせずこれにのせられ、まだ納豆を朝夕食べ続けている人がいたら、悲しい。
7日夜のフジテレビ系列の番組「発掘!あるある大事典2 第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」で、「イソフラボンを豊富に含む納豆を、朝晩1パックずつ食べるとダイエットに効果的」と紹介されたのが発端のようである。翌日から各地のスーパーの売り場の多くでパック入り納豆が品薄状態だそうだ。納豆は製造に3~4日近くかかるという。迷惑な番組である。
ところで、このイソフラボンであるが「エストロゲン(女性ホルモン)様の作用がある」。分かりやすく言うと環境ホルモンである。通常レベルでは問題ないが、長期にわたって馬鹿みたいに過剰摂取することは、特に妊婦・乳幼児・小児は控えた方がよく、胎児の生殖機能への影響等を示す試験報告があるという。大豆食品からの大豆イソフラボンについて、ヒトの安全な摂取量の上限値は70mg/日とされている。日本人は通常でも味噌や豆腐からイソフラボンを摂取しているのである。
また、実は、納豆のダイエット効果は実証されていないという。
今回の騒動に関する専門家のコメントがウェブ上にあったので以下に引用しておく。
『納豆など発酵食品に関する著作のある小泉武夫・東京農大教授は、「健康志向の高まりで、食品がメディアに登場すると消費者が簡単に左右される傾向が強まっている。根拠があいまいな情報が流されることもあり、消費者も慎重になる必要がある」と話している。(読売新聞)
この騒動に「待った」をかけるのが群馬大の高橋久仁子教授(栄養学)。「これまでもココアや寒天がダイエットに効くという情報に消費者が振り回され、品薄 状態になったが、1つの食品を極端に摂取すると、栄養のバランスに問題がある。このような方法で仮にダイエットに成功しても、減った体重を維持し続けるの は困難」と忠告する。(中日新聞)』
ところで、この「発掘!あるある大事典」という番組については、以前からも番組内容の信憑性について問題が指摘されており、厚生労働省からの警告がでたことがあるようである。視聴率をかせぐだけで、メディアのポリシーも感じられない。お粗末である。
また、自分で考えることもせずこれにのせられ、まだ納豆を朝夕食べ続けている人がいたら、悲しい。
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
テレビの日曜洋画劇場で淀川長治氏 が行った解説ばかりを抜き出して集めたDVDである。2006年12月20日に発売になったばかりだ。淀川長治氏が亡くなったのは、1998年11月11 日のことなので、若い方だと知らない人もいるかもしれない。最後の解説となった「ラストマン・スタンディング」も収録されている。私も当時自分のホーム ページで取り上げたが、その書き込みを以下に再掲したい。
【最期の解説】
昨日、書いたよう に今日の日曜洋画劇場「ラストマン・スタンディング」で淀川長治氏最期の解説が放映された。たった今終わったところだ。亡くなる前日の東大病院での収録で ある。ご覧になられただろうか。体をささえられてカメラの前に座り、すっかり痩せ、かすれる声で解説する姿は痛々しい。以前の余裕のある姿はなく、話しか けるのもやっとのようである。これが最期と思っておられたのではなかろうか。テレビ朝日があと3本を幻の解説として未放映としたのは仕方ないことかもしれ ない。また、映画の前に特集で30分間淀川氏自身の紹介が行なわれたが、入院しても車椅子で講演を続ける姿には涙が溢れた。正に一生を映画に捧げた方と言 えよう。(98.11.15)
【淀川長治氏】
神戸市出身。神戸三中(現兵庫県立長田高)を 卒業後上京。1933年にユナイト映画大阪支社宣伝部入社、東宝を経て、1948年に「映画之友」の編集長に就任。1960年からNETテレビで「ララ ミー牧場」の解説、1966年からテレビ朝日の「土曜洋画劇場」(後に「日曜洋画劇場」となる)の解説を担当。以後、同番組の解説を続け、今年の9月25 日に東大病院に入院してからも病院で解説を撮影しており、亡くなる前日にも収録を行なっていた。姪の美代子さんへの最後の言葉は「もっと映画を見なさい」 だったという。死因は当初、心不全と伝えられていたが、癌に侵されており、正式には腹部大動脈瘤破裂。
淀川氏は、小さい頃から映画を見て育ち、 チャップリンが好きで大きな影響を受けた。1936年には神戸でチャップリンに初めて会っている。一般の人にはどのような映画もやさしく解説することを心 がけるが、映画監督・記者など「プロ」に対しては非常に厳しい方だったようである。棺には、チャプリンの写真、前日の日曜洋画劇場の収録で使用したネクタ イなどが収められ、黒澤監督愛用のひざ掛けがかけられたという。
テレビ朝日では日曜洋画劇場で、淀川氏の最後の解説として11月15日に「ラス トマン・スタンディング」を流す。なお、「X-ファイル」、「フリー・ウィリー2」、「アンタッチャブル」の3本の解説も収録済みだがこれについては解説 放映を行なわない。残念。(98.11.14)
【淀川長治氏逝去】
映画の解説で知られてい る淀川長治氏が11日の午後8時に心不全で亡くなったという。89歳だった。残念でならない。淀川氏は「私には嫌いな映画がない」という。10年以上も前 に聞いた言葉だが、いい言葉だといまだに覚えている。正直なところ、いろいろな(時には退屈するような)映画があるのだそうだ。しかし、どのような映画で も何かよいところはあるはずだ・・という気持ちで見ているという。どれほど映画を愛されていたか・・、映画の歴史がまた一つ失われたような気持ちである。 (98.11.12)
テレビの日曜洋画劇場で淀川長治氏 が行った解説ばかりを抜き出して集めたDVDである。2006年12月20日に発売になったばかりだ。淀川長治氏が亡くなったのは、1998年11月11 日のことなので、若い方だと知らない人もいるかもしれない。最後の解説となった「ラストマン・スタンディング」も収録されている。私も当時自分のホーム ページで取り上げたが、その書き込みを以下に再掲したい。
【最期の解説】
昨日、書いたよう に今日の日曜洋画劇場「ラストマン・スタンディング」で淀川長治氏最期の解説が放映された。たった今終わったところだ。亡くなる前日の東大病院での収録で ある。ご覧になられただろうか。体をささえられてカメラの前に座り、すっかり痩せ、かすれる声で解説する姿は痛々しい。以前の余裕のある姿はなく、話しか けるのもやっとのようである。これが最期と思っておられたのではなかろうか。テレビ朝日があと3本を幻の解説として未放映としたのは仕方ないことかもしれ ない。また、映画の前に特集で30分間淀川氏自身の紹介が行なわれたが、入院しても車椅子で講演を続ける姿には涙が溢れた。正に一生を映画に捧げた方と言 えよう。(98.11.15)
【淀川長治氏】
神戸市出身。神戸三中(現兵庫県立長田高)を 卒業後上京。1933年にユナイト映画大阪支社宣伝部入社、東宝を経て、1948年に「映画之友」の編集長に就任。1960年からNETテレビで「ララ ミー牧場」の解説、1966年からテレビ朝日の「土曜洋画劇場」(後に「日曜洋画劇場」となる)の解説を担当。以後、同番組の解説を続け、今年の9月25 日に東大病院に入院してからも病院で解説を撮影しており、亡くなる前日にも収録を行なっていた。姪の美代子さんへの最後の言葉は「もっと映画を見なさい」 だったという。死因は当初、心不全と伝えられていたが、癌に侵されており、正式には腹部大動脈瘤破裂。
淀川氏は、小さい頃から映画を見て育ち、 チャップリンが好きで大きな影響を受けた。1936年には神戸でチャップリンに初めて会っている。一般の人にはどのような映画もやさしく解説することを心 がけるが、映画監督・記者など「プロ」に対しては非常に厳しい方だったようである。棺には、チャプリンの写真、前日の日曜洋画劇場の収録で使用したネクタ イなどが収められ、黒澤監督愛用のひざ掛けがかけられたという。
テレビ朝日では日曜洋画劇場で、淀川氏の最後の解説として11月15日に「ラス トマン・スタンディング」を流す。なお、「X-ファイル」、「フリー・ウィリー2」、「アンタッチャブル」の3本の解説も収録済みだがこれについては解説 放映を行なわない。残念。(98.11.14)
【淀川長治氏逝去】
映画の解説で知られてい る淀川長治氏が11日の午後8時に心不全で亡くなったという。89歳だった。残念でならない。淀川氏は「私には嫌いな映画がない」という。10年以上も前 に聞いた言葉だが、いい言葉だといまだに覚えている。正直なところ、いろいろな(時には退屈するような)映画があるのだそうだ。しかし、どのような映画で も何かよいところはあるはずだ・・という気持ちで見ているという。どれほど映画を愛されていたか・・、映画の歴史がまた一つ失われたような気持ちである。 (98.11.12)
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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監督:- 出演者:淀川長治 Story: テレビ朝日の「日曜洋画劇場」放映40周年を記念した、昭和を象徴する映画評論家・淀川長治の解説コメント傑作選。「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」のセリフで親しまれた故・淀川長治が残した解説コメントの中から、テレビ朝日とキネマ旬報が50本を厳選。 | |
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
トム・ハンクスが主演、彼の独壇場という感じである。ターミナルという限られた空間の中で話がどんどん展開していくのが面白い。異色の作品である。なお、主人公の母国クラコウジアは実在しない国で、トム・ハンクスがしゃべる言語はアドリブだという。ジョン・F・ケネディ国際空港に足止めされたという設定だが、実際の撮影はセット。
トム・ハンクスが主演、彼の独壇場という感じである。ターミナルという限られた空間の中で話がどんどん展開していくのが面白い。異色の作品である。なお、主人公の母国クラコウジアは実在しない国で、トム・ハンクスがしゃべる言語はアドリブだという。ジョン・F・ケネディ国際空港に足止めされたという設定だが、実際の撮影はセット。
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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監督:スティーブン・スピルバーグ 出演者:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、チャイ・マクブライド Story: スピルバーグ監督がトム・ハンクスを主演に、空港で起こる出会いと別れを描いた感動作。言葉が通じない空港で足止めされた男が、ある約束を果たすために空港ターミナルで生活を始め、周囲の人々と交流を深めていく。(ターミナル) |
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大手のインターネットの情報サービスは、かつての「メニュー型」ではなく「検索型」に移行している。これによって個人が発信する情報が、俄然影響力を増すこととなった。インターネットではブログが流行しているがこれと無縁ではない。今や、郵便、音楽、映画、ショッピング、報道、その他一般的な企業活動もインターネットにぶら下がっている。ここでインターネットは質的な変化を生じており、インターネットにぶら下がっている外の世界も否応なしにこれらの影響を受けている。何が起こっているのか・・・ということで、手軽な2冊を紹介したい。
[感想:★★★--:お勧めしたい] 「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」(渋井真帆著、筑摩書房:ちくま新書) 平成18年2月に出版された本で、グーグル、ブログ、オープンソース現象、アマゾン、ロングテール、Web2.0、グーグルとヤフー・楽天との違いなどについてとりあげている。これまで書いたものを集めて入れ込んだという感じもあり、特に後半で雑然としてしまった部分もみられる。そういった読みやすさといった観点で★を1つ減らした。 |
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!] 「グーグル~Google 既存のビジネスを破壊する」(佐々木俊尚著、文藝春秋:文春新書) 平成18年4月に出版された、ジャーナリストの視点でグーグル(Google)は何をしようとしているのかをまとめた本である。それだけに、実例を多用しとても分かりやすく説明されており、2時間もあれば読めてしまう(一部、冗長な部分もあるので読み飛ばしてしまえばよい)。「グーグルについて知らない人」が最初に読むのに最適な1冊である。 一時流行ったバナー広告が失速した理由、キーワード広告の仕組み、アマゾン、ロングテール現象、アドセンス、ブログ革命、ヤフー・楽天の限界の他、グーグルの問題点(グーグル八分、中国政府の検閲容認)にも触れている点が面白い。左の「ウェブ進化論」と重なる部分も多い。 グーグルって検索サービスだよな、グーグルマップも無料だし、この会社何で利益を出しているのだろう?と疑問に思った方にぜひお勧めしたい本だ。 |
わずかこの1週間のことなのだが、体重が増えたような気がする・・・ちょっとだけ。(^^;で、まだ、ヘルスメーターには怖くて乗っていない。
外は朝から最悪の天気である。正月に鈍った体が木金でせっかく元に戻ったが、この3連休でまた鈍りそうな・・・。
外は朝から最悪の天気である。正月に鈍った体が木金でせっかく元に戻ったが、この3連休でまた鈍りそうな・・・。
[感想:★★★★★:何度でも見てみたい!]
★5映画の紹介の2本目は、1995年の米国映画「陽のあたる教室」である。原題は「Mr.Holland's Opus」といい、リチャード・ドレイファスが主演している。ピアノも自分で弾いているという。
最近、民放の衛星放送で放送されたが、ビデオは廃盤になっているし、DVDも一般に入手し難いため、ほとんど見る機会がなくなっているのが残念である。レンタルでもDVDは見あたらないので、探すのであればビデオ版だろう。
ネタバレになるので粗筋は書かないでおくが、いくつかのエピソードそれぞれに見所があるし、ラストを見事に締めくくる構成がすばらしい。何度でも見てみたい映画である。
★5映画の紹介の2本目は、1995年の米国映画「陽のあたる教室」である。原題は「Mr.Holland's Opus」といい、リチャード・ドレイファスが主演している。ピアノも自分で弾いているという。
最近、民放の衛星放送で放送されたが、ビデオは廃盤になっているし、DVDも一般に入手し難いため、ほとんど見る機会がなくなっているのが残念である。レンタルでもDVDは見あたらないので、探すのであればビデオ版だろう。
ネタバレになるので粗筋は書かないでおくが、いくつかのエピソードそれぞれに見所があるし、ラストを見事に締めくくる構成がすばらしい。何度でも見てみたい映画である。
Myレビュー | Amazon・レビュー |
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監督:スティーヴン・ヘレク 出演者:リチャード・ドレイファス、グレン・ヘドリー、ジェイ・トーマス、オリンピア・デュカキス、W・H・メイシー、アリシア・ウィット、テレンス・ハワード、ジャン・ルイサ・ケリー、ジョセフ・アンダーソン、バルサザール・ゲティ、デイモン・ウィッテカー Story: 作曲の時間が欲しくて音楽バンドをやめ、高校の音楽教師になったホランド。しかし、いつの間にか自分の時間を削って生徒達と接するようになり、30歳から 60歳の30年間があっという間に過ぎる。最後、作曲では成功を修めることはできなかったが、多くの自身の作品を送りだしたことに気付かされる。(陽のあたる教室) | |
[感想:★★★★★:何度でも見てみたい!]
古いが故に埋もれている可能性のある★5映画をぽつぽつ紹介したい。
最初の1本は、チャップリンの「街の灯」 である。この作品は、1931年に製作された白黒・サイレント映画なのだが、これを越える映画にはなかなか巡り会えない。技術は年とともに陳腐化してしま うが、人の心は変わることがない。チャップリンの映画が嫌いだという人もいるが、これは初期のドタバタものが頭に浮かぶからではないだろうか。しかし、 チャップリンの作品は、「サーカス」「街の灯」「モダン・タイムス」あたりから作風が変わり、俄然、芸術性が高まっていくのだ。
見所はラストシーンである。チャーリーが自らはどん底の境遇にあるにもかかわらず、ただただ盲目の娘の幸せを純粋に喜ぶ目の表情。そのあまりの優しさに泣かされるのである。ぜひ見ていただきたい映画である。
古いが故に埋もれている可能性のある★5映画をぽつぽつ紹介したい。
最初の1本は、チャップリンの「街の灯」 である。この作品は、1931年に製作された白黒・サイレント映画なのだが、これを越える映画にはなかなか巡り会えない。技術は年とともに陳腐化してしま うが、人の心は変わることがない。チャップリンの映画が嫌いだという人もいるが、これは初期のドタバタものが頭に浮かぶからではないだろうか。しかし、 チャップリンの作品は、「サーカス」「街の灯」「モダン・タイムス」あたりから作風が変わり、俄然、芸術性が高まっていくのだ。
見所はラストシーンである。チャーリーが自らはどん底の境遇にあるにもかかわらず、ただただ盲目の娘の幸せを純粋に喜ぶ目の表情。そのあまりの優しさに泣かされるのである。ぜひ見ていただきたい映画である。
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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監督:チャールズ・チャップリン 出演者:チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル、フローレンス・リー、ハリー・マイアーズ、ハンク・マン Story: チャップリン作品の中でもっともロマンチックな作風と評価を受けるドラマ。ひとりの放浪者と盲目の花売りの少女との心暖まる交流を綴る。(街の灯) | |