子供の頃、囲碁のコミは四目半だったように思う。今は、日本では六目半、中国では七目半だから、随分違う。それだけ黒はゆっくりした打ち方だったのだろう。
小目は、シマルかカカルか。速い展開を目指す場合は、星打ちだったように思う。趣向で高目や目外し、三三があった。システム的な布石と言えば、三連星で、小目からシマラない中国流はまだ目新しかった。それほど布石で覚えることは多くなかったように思う。
今は、先手の得を最大限に活かそうとする厳しい布石になっている。韓国では、序盤を徹底的に研究し、50手までが定石化されているという。新手 が開発される度に、棋士達が研究し、即座に新らしい序盤の最善手順が更新される。総力戦である。これでは日本は勝てないだろう・・・・50手といえば相当の手数である。