「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」 | |
(加藤陽子 著)朝日出版社 | |
大学の先生による、高校生への戦争史の講義である。 普通、中学・高校の歴史の授業は、教科書をなぞっているだけでつまらない。中学・高校の歴史の先生は、「教科書を用いて歴史を教える人」でしかない。要するに、専門的な知識を有している訳ではなく、歴史を解説する能力がない。授業が面白くなくて当然である。 さて、大学の先生ならどのように教えるのだろうか。本著作は、小林秀雄賞を受賞。高校生には難しい部分もあろうが、それでも面白い。 |