お茶は「生茶葉」を蒸して揉み乾燥させ「荒茶」ができ、さらに仕上げ加工(篩い分け、乾燥)して製品となる。そうして、静岡茶、宇治茶(京都)、狭山茶
(埼玉)などのブランドで売られるのだ。産地は、日本茶業中央会の「緑茶の表示基準」で、「荒茶を製造した都府県名、地名を産地名を冠して産地銘柄とす
る」とされており、自主基準ではあるが、でたらめに販売できないようになっている。
そこで、下の表が平成18年の生産地別のお茶の生産量である。1位が静岡の43%で、2位が意外にも鹿児島の27%、3位が三重の8%で、あとはいずれも数%にしかすぎないのである。数%の生産量しかないものが我々の口に容易に入るとは考えにくい。
京都の荒茶生産が全国の3%にもかかわらず、 スーパーで「宇治茶」をよく見かけるのにはカラクリがある。日本茶業中央会の定義とは別に、京都府茶業会議所(現京都府茶協同組合)が「京都府・滋賀 県・奈良県・三重県のいずれかの産地の茶葉を京都府内で仕上げ加工したもの」と拡大して独自に「緑茶の表示基準(H16.4.1)」で定義しているため だ。これだと宇治茶は15%になる。京都産のお茶に他県産のお茶をブレンドしたものを宇治茶と表示できないための苦肉の策のようである。
そこで、下の表が平成18年の生産地別のお茶の生産量である。1位が静岡の43%で、2位が意外にも鹿児島の27%、3位が三重の8%で、あとはいずれも数%にしかすぎないのである。数%の生産量しかないものが我々の口に容易に入るとは考えにくい。
京都の荒茶生産が全国の3%にもかかわらず、 スーパーで「宇治茶」をよく見かけるのにはカラクリがある。日本茶業中央会の定義とは別に、京都府茶業会議所(現京都府茶協同組合)が「京都府・滋賀 県・奈良県・三重県のいずれかの産地の茶葉を京都府内で仕上げ加工したもの」と拡大して独自に「緑茶の表示基準(H16.4.1)」で定義しているため だ。これだと宇治茶は15%になる。京都産のお茶に他県産のお茶をブレンドしたものを宇治茶と表示できないための苦肉の策のようである。
H18年 | 生葉(t) | 荒茶(t) | % | H18年 | 生葉(t) | 荒茶(t) | % |
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全国 | 421,200 | 91,800 | 100% | - | - | - | - |
茨城 | 1,290 | 283 | 0% | 埼玉 | 3,910 | 831 | 1% |
岐阜 | 2,790 | 609 | 1% | 静岡 | 182,200 | 40,000 | 43% |
愛知 | 5,050 | 1,050 | 1% | 三重 | 32,800 | 7,230 | 8% |
滋賀 | 3,570 | 763 | 1% | 京都 | 13,800 | 2,900 | 3% |
奈良 | 10,800 | 2,490 | 3% | 高知 | 2,110 | 452 | 1% |
福岡 | 11,100 | 2,290 | 3% | 佐賀 | 8,830 | 1,930 | 2% |
長崎 | 4,700 | 876 | 1% | 熊本 | 8,670 | 1,760 | 2% |
宮崎 | 15,100 | 3,110 | 4% | 鹿児島 | 114,500 | 23,300 | 27% |