地域の防災力の向上と住環境の改善 “いえ・まち 改善事業”

2012年07月12日 | Weblog
◎横浜市では、住民との協働により、地域の防災性の向上と住環境の改善を図る「いえ・みち まち改善事業」を進めています。



防災上課題のある密集住宅市街地における、防災性の向上と住環境の改善を図り、住民と行政だけでなく、専門家やNPO等も交えた三者協働で取り組む、横浜市独自の事業が“いえ・まち 改善事業”です。

地域が目指すまちづくりを「防災まちづくり計画」として取りまとめ、その実現のために、国の住宅市街地総合整備事業の導入のほか、地域まちづくり支援制度や既存の制度を活用。

さらに、地域の合意形成に応じて、地区計画などのまちづくりのルールについても検討していきます。




今回、事業対象地区として協議会活動をに取り組まれている「浦島地区」を視察しました。

浦島町まちづくり協議会は、今までに国土交通省「住まい・まちづくり担い手事業」の支援対象団体の選定や、財団法人首都圏不燃建築公社にによる「まちづくり事業」初動期における調査支援制度事業の支援団体に選定もされてきました。

ここでは、「地権者参加型のコーポラティブ方式による共同建て替え」等の検討が様々に行われています。

地区内には、4m未満の細街路や路地、階段状道路、急勾配の道路なども多く消防活動、避難上の課題もあります。そして、地区内の約8割が100㎡以下の敷地面積で、多くの木造老朽住宅が密集して建築されています。

防災まちづくり計画は、総論ではかなり関心を持たれれていますが、各論では難しい問題も多く現実には困難な課題も多く存在。

東京都では、危険性の高い「木蜜地域」を「不燃化特区」に指定し、固定資産税減免など優遇策お打ち出し延焼を防ぐ道路も整備するプロジェクトも立ち上げているようです。



浦島町は、漁師町として、浦島太郎伝説や、古井戸、入江川沿いの屋形船の情緒あふれる風景等を併せ持った町。

建物が密集しているからこそ深い「ご近所付き合い・助け合い」が大きな魅力として残っています。しかし、災害対策の緊急性等、様々な町の課題も存在。

こうした課題の解決に向けて様々な調査もしてまいりたいと思います。