◎福島第1原発事故のおける放射線による健康影響や放射能汚染に対する不安が国民に拡がっています。
放射能の正しい知識と情報伝達について・・・公明新聞で放射線健康リスクアドバイザーでもある長崎大学大学院の
山下俊一教授の談話が掲載をされています。
・東電の福島第一原発事故の国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価がレベル7に引き上げられている事については・・・
1986年に起きたチェルノブイリの国際評価も同じレべル7でした。
今回とチェルノブイリの状況の違いは・・・チェルノブイリは原子炉が爆発しています・・・福島第一原発は
燃料棒等の一部が溶けていますが、原子炉自体は爆発してはいませんが・・・
建屋の水素爆発が2回あり、放射性物質が大気にまき散らされました。
放射線の健康影響には、「確定的影響」と「確率的影響」タイプがあるとされます。
・確定的影響とは・・・
誰にでも共通に表れる影響で、1回に1000ミリシーベルト以上被曝すると吐き気や頭痛、皮膚のやけど、
下痢、脱毛などの身体症状が現われます。
・確率的影響とは・・・
低線量の放射線を継続的に浴び続け、将来、がんが発生するかもしれない可能性のある影響で・・・
100~1000ミリシーベルトでは、過去の被爆者と被曝してない方を比較した結果、100ミリシーベルトで
発がんリスクが0.5%増加する事が判明しているようです。
「100ミリシーベルト以上は心配・・・これ以下はすぐには全く心配いらない」と・・・山下教授は話されてもいます。
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早期の終息はもとより・・・正しい知識と情報の伝達が必要です。
放射線物質は、見えないし、音も臭いもありませんが、非常に検出されやすい物質で・・・計測すると鋭敏な値を示すもので・・・
計測したり遮蔽、逃がしたりなどの対策が取れます。
ゆえに、パニックを起こさないような配慮した政府の情報管理・発信がされなければなりません。