◎横浜市第2回定例会において、「廃棄物などの減量化、資源化及び適正処理などに関する条例」が改正されました。
改正された条例では、市の登録業者以外が資源を持ち去った場合は、市長が持ち去りを禁止を命じ、命令に違反した場合は20万円以下の罰金を科すことになります。
背景には、ここ数年の間に古紙が高騰したこともあり、回収場所から無断で持ち去ってしまう業者が増加し、従来から持ち去りを禁止する条項はありましたが、効果がもないために今回の条例改正となりました。
横浜市では、町内会や子ども会など約3900団体によって、それぞれの地域の資源ごみ回収を行い、1キロあたり3円の奨励金を支払っています。
こうした奨励金は、町内会や子ども会などの貴重な運営資金にもなっています。
昨年度においては、警察に通報された件数だけでも48件で、NPOへの報告等を見ても、昨今は持ち去りが増加し、町内会などからも議会に苦情も寄せられ、
今回、常任委員会提案の条例改正案として議論が行われ可決されました。
議会では、一部社会的弱者でもあるホームレスの生活の糧を奪うことになる可能性もあるとの意見もありましたが、持ち去り行為の対策と、ホームレスの自立支援は別次元の問題です。
本来、市民総ぐるみで環境や資源のリサイクルに対する取り組みを行う事なので、罰金等による抑止無しで推進できれば良い取り組みですが、
条例改正により現在推進されているヨコハマ3R夢の更なる推進がされればと思います。
本日も、資源リサイクル事業協同組合の方々との懇談会が開催をされましたが、条例改正に対しての喜びの声も頂戴しました。
協同組合さん主催の、夏休みの「環境絵日記」の大募集を今年も開催をし、今年のテーマは「環境未来都市」で10月開催の“リサイクルデザインフォーラム2012”の会場大さん橋ホールに展示がされるとのことです。
昨年は、小学生の作品、1万8690作品の応募があったそうで、今年も多くの作品の出展で未来の素晴らしい環境を併せ持つ横浜の未来を描いてもらえればとも思います。