改正介護保険法・・・世界に類をみない高齢化に対応する制度設計を

2011年06月17日 | Weblog

◎世界に類をみない高齢化に伴い、介護費は10年度は7.9兆円ですが、25年度には約3倍の23兆円と予想されています。



     2011年版高齢社会白書では、65歳以上の高齢者は2958万人で過去最高で介護対策が「待ったなし」の状況で

     24時間対応の巡回型訪問サービスの創設などを柱とする改正介護保険関連法が成立しました。

     改正法では、医師・看護師にしか認めていなかった、たん吸引などの医療行為を介護職にも認めることが明記されています。

     病院と医療行為を介護職員にも認めることも明記、病院と介護施設の中間的施設の介護療養病床の廃止を2017年度末まで

     6年間延長することも盛り込まれています。



     24時間訪問サービスの対象は在宅で生活している要介護者で、施行は来年の4月の予定です。

     特別養護老人ホームの入所待ちが42万人で、多くの人は在宅で介護を介護を受けるという実態があります。

     サービス提供には、看護師や介護職員の人材確保が不可欠で、25年には現在の2倍の介護人材が必要な計算。

     今回の法改正では介護職員の待遇改善への確かな道筋は示されていません。

     2012年の介護報酬改定に向けて処遇改善交付金の継続とともに恒久財源の確保及び制度設計の改善が求められます。

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