ケンのブログ

日々の雑感や日記

雨のセプテンバー

2018年09月11日 | 日記
九月十一日と書いて、ああ、アメリカのニューヨークで
起きた同時多発テロの日だなと思う。
あの日仕事から帰ってきたら夜も更けたころ
テレビにはだるま落としのように上部が崩れたビルが写っていた。
とっさにこれは天災ではない人災だと思った。
ほどなくしたビルは全体が崩壊した。
予備校に勤めているころある英作文の問題に
同時多発テロという日本語が書いてあった。
それをどう英語に訳すんだと思った。
いろいろ考えたのだけれど当時英字新聞などでは
同時多発テロは単にそれが起きた日の日付
つまりセププテンバーイレブンと書かれていた。
結局、大学入試の英作文でもそれで通るのではないかと思った。
英語の新聞に書いてある通りを大学入試で書いて
違っていたらちょっとまずい気もするし。
まあ、僕は大学入試の採点官でないから本当のところはわからないけれど。
セプテンバーと言えば桑田佳祐さんのメロディという歌の歌詞の一節に

今宵 雨のセプテンバー 君に乗る純情な夜が とぎれてく

というのがある。
桑田さんの歌詞には切ないという言葉がよくでてくるけれど
雨のセプテンバーの下りも本当に
切なさにあふれた歌詞だなと思う。
メロディという歌の歌詞のなかではこの一節が僕は一番好きだ。

昨日コンビニである本のコピーをとっていたら
ぼくの後ろでおばちゃんが一人マイナンバーカードを握りしめて
待っていた。
マイナンバーカードのコピーなら先に順番をゆずろうかと
思って声をかけたら
おばちゃんもはじめてで時間がかかるので先にやってくださいとの
ことだったのでそうした。
僕がコピーを取りおわるとやはりおばちゃんは
マイナンバーカードを握りしめて待っていた。
マイナンバーカードのコピーくらいなら僕がやり方を
教えようかと思い、お手伝いしましょかと言ったら
いや、印鑑証明の発行なのでとおっしゃったので
それは僕もやったことがないし個人情報に関わることなので
では、と言って遠慮した。
おばちゃんはコピーの機械に向かうと
「ちょっとこれどないすんの?」と言った。
するとおばちゃんのお仲間と思われる二人のおばちゃんが
どこからともなく降ってわいたように現れた。
いったい他の二人のおばちゃんはいままでいったいどこにいて
どこから現れたのだろう。
おばちゃんは急に現れるから怖いなと思った。
まあ、こういう印鑑証明の自動発行は
機械の液晶画面にでてくる指示通りにやれば
できるようにはなっている。
ところがおばちゃん三人は
これ何て書いたるの、いや、見えへんわ
これみにくいな、わかれへん
あんた目見える、いや、うちかて見えへん。

いやあ、こんなん自分で機械でださんとあかんの?
いやあ、こんなんうちには無理やわ。
コンビニの店員さんもひとりしかおれへんしなあ
聞かれへんし、、、。と口々に言っている。
それはコンビニの店員さんもそこまで聞かれたら
困ってしまうかもしれないと思った。
印鑑証明の自動発行は自己責任でやってもらわなければ。
それができなければ役所に発行してもらいに行けばいい。

昨日のラジオで北海道でコンビニ支払いなどを
スマホで支払うようにしている人が地震で
コンピューターの電源が飛んでしまって
支払いができない。
こんな風になるんだったら、現金とか
複数の方法で支払いをできるようにしておくべきだった
と言っているというようなニュースを紹介していた。
本当にその通りだと思う。
機械化、自動化で私たちの生活
ひいては人生は本当に豊かで快適で便利になったとは
言いがたいように僕には思える。