ケンのブログ

日々の雑感や日記

井上道義指揮 京都市交響楽団演奏会 2018年9月16日

2018年09月20日 | 音楽
9月16日に京都コンサートホールに2018年京都の秋音楽祭
開会記念コンサートを聴きに行った。
指揮 井上道義
管弦楽 京都市交響楽団
最初に演奏されたのは
ホルストの組曲 惑星
第一曲 火星
おどろおどろしい曲の開始。
弦楽器が弓で楽器をたたいている。
しばらくすると演奏は音量がマックスになる。
力強く演奏が展開する。
道義さんがオーケストラをドライブする力は
すばらしいなと思う。
第二曲 金星
ホルンと木管のからみが美しい。
独特の雰囲気と思う。
イギリスの音楽特有の寂しさも漂う。
静かな音楽。
バイオリン チェロ オーボエなどいろいろな
楽器のソロもでてきてそれも楽しかった。
第三曲 水星
いろんな音がおどろおどろしく転がる。
夢のようなメロディをオーボエが奏でる。
そのメロディは弦に受け継がれる。
聴きごたえのある音楽だった。
第四曲 木星
金管が聴きなれたメロディを奏でる。
早めのテンポで行進曲風に演奏が進む。
弦が聴きなれたメロディを奏でる。
これもまたちょっと独特の世界の音楽だなと思う。
第五曲 土星
フルートとハープのちょっと濁ったような音で音楽が始まる。
ちょっと退屈な音楽にも思えた。
第六曲 天王星
なんかばっこばっこと音がなっているように聴こえた。
第七曲 海王星
最初はなんだか混沌とした音楽のように聴こえた。
楽章の後半でシンセサイザーのような音が聴こえてきた。
本来合唱でやる部分をこれで代用しているのかなと思ったけれど
なんかとても幻想的に聴こえる。
とても印象深いシンセサイザーの音だった。

20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
ショスタコーヴィチ作曲 交響曲第12番ニ短調 1917年 作品112
第一楽章~第三楽章
コントラバスとチェロが不安げだけれど力強いメロディを奏でる。
弦楽器全体にそれが広がる。
ファゴットがおどろおどろしく鳴り音楽はマーチ風になる。
不安だけれど力強い音楽が突き進む。
金管やパーカッションが荒れ狂うように鳴る。
輝かしくも聴こえる。
コントラバスがまた不安げなメロディを奏でる。
それは少しロマンチックでもある。
素晴らしい音楽と思う。
トランペットも同じメロディを輝かしく奏でると
またすぐに音楽はおどろおどろしくなる。
演奏にすきがなく素晴らしいなと思う。
僕はこの曲をハイティンクさんのCDで
何度も聴いているのだけれど
いつも本を読んだりしながら聴いている。
CDはLPと違って自然に駒送りしてくれるので
この曲が第一楽章~第四楽章まで
続きで演奏されることは恥ずかしながら
知らなかった。
だから今にして思えば第二楽章なのだと思うけれど
クラリネットの比較的長いソロがでてきて
結構印象的だった。
他の木管の和音も美しかった。
第四楽章
最初この曲が第四楽章まで続きで
切れ目なく演奏されることを僕は知らなかった。
第一楽章にしては長すぎるし
曲調がいろいろ変化してきている。
おかしいなと思い始めたところで
ホルンが夜明けの音楽のようなメロディを奏で始めた。
あれ、これフィナーレかもと思って
あわててコンサートのプログラムを見たらここからが第四楽章だった。
ホルンの夜明けのメロディのあとしばらくして
弦が踊るようなメロディを奏で始める。
この曲で用いられたいろいろなモチーフが回想される。
ちょっと感動的な音楽の展開。
楽章終盤で音楽は光に向かっているようにも思えるし
遠くに旅立とうとしているようにも思える。
この音楽はどこに向かうのだろうという気持ちを残して
曲は終わる。
いい演奏だったと思う。
はじめてショスタコーヴィチの交響曲第12番を生演奏で聴けた。
井上道義さんのおかげではじめて生演奏で聴くことができた
ショスタコーヴィチの交響曲が
これで5曲くらいになったと思う。
ただ、とりあげてくださるだけでなく毎回
素晴らしい演奏で感謝している。