正月三が日も終わりちょっと一段落。
ということで故郷の街の喫茶店へ。
何にしようかと思ったけれどコーラに決めた。
目のクリッとした感じのウエイトレスの子が注文を取りに来てくれた。
「コーラ。ストロー無しでお願いします」と僕。
「氷はどうしましょう」とウエイトレスの方。
「あっ。氷もなしでお願いします」と僕。
ストローなしでお願いしますと僕が言った時点で、このお客さんは余計なものが好きではないかも知れないと気を利かせて「氷はどうしましょう」と尋ねてくれることが嬉しい。
コーラやカルピスは氷が溶けてくると味が薄くなりまずくなるから僕、氷入れるのは好きではない。
烏龍茶は氷が溶けて薄くなっても別に気にならないけれど、、、。
迷わず氷無しでお願いしますと言った。
子供の頃から整理整頓の苦手な僕。
実家に帰ってくると、ものの置き場所がわからなくなってさらに輪をかけて整理整頓が悪くなってしまう。
そんなわけでネックウォーマーがどこへいったかわからなくなってしまった。
まあ、ネックウォーマーもう一つ持っていてもいいかなと夜になって決意して街の大型商業施設へ。
エレベーターを降りるとガードマンのおじさん(58歳の僕の目から見るとそれでもまだわかいおじさん)が立っていて、店の中は閑散としている。
もう終わりかと思って。
「もう閉店ですか」と僕。
「いえ、専門店はもう終わりましたが、大型商業施設そのものはまだ営業中です」とガードマンの方。
中央のお勘定場に行くとこれまた目のクリッとした若い女性の店員の方が立っている。
それは閑散とした店内にかわいい女性の店員が一人ではガードマンも立っていないと心配だろうと納得。
「ガードマンの方が専門店はもう終わりと言いました。ユニクロは専門店なので終わりですよね」と僕。
「そうですね。ユニクロは専門店ですからもう終わりです」と店員のお姉さん。
「じゃあ、いま営業中の範囲内でどこかネックウォーマーある場所わかりますか」と僕。
「そうですね。あそこにネックウォーマーありますけれど、あれはマスクの関連商品なので、他にネックウォーマーと言えばまっすぐ言って右奥、スポーツ用品の場所に多分あったと思います。もしなかったらごめんなさい」と店員のお姉さん。
もしなかったらごめんなさいと言いつつもわかる範囲のことを教えてくださるところが嬉しいしありがたい。
スポーツ用品のコーナーを2周回ったら、ネックウォーマーのある場所がわかった。
店員の方がおっしゃるとおりマスク関連商品として売られているネックウォーマーより、スポーツ用品のコーナーに置いてあるネックウォーマーの方が防寒性が高いことはちょっと見でもわかるし、商品タグに書いてある説明文を読むとそれがさらによくわかる。
スポーツ用品のコーナーに置いてあったネックウォーマーの中から自分が一番気に入ったものをもってレジへ。
「ありましたか?」とさっきの店員のお姉さん。
「はい、ありました。なんだかこれが良さそうだったから。ありがとう」と商品を差し出しながら僕。
今日は喫茶店や商業施設で感じのいい子にあたったな、運が良かったと思った。
たまにこういう日があるというのも人生のしあわせの一つだなと思う。