僕が定期購読している全国紙に寒波のため電力の需給の逼迫が深刻さを増していると出ている。
その理由のひとつとして寒波の他に天候不順で太陽光などの再生可能エネルギーの発電量がおちこんでいることがあげられている。
そしてその穴埋めする役割を担うはずの火力発電も燃料不足や老朽化にあえいでいると出ている。
せいさんという方がおそらくは自費出版の形で出しておられて一般には流通していない本の中に
太陽光発電はお天気様次第。太陽がてらなければ発電量は落ちる。風力発電も同じ。風が吹かなければ発電量は落ちる。発電量が落ちても現代のデジタル化、機械化した社会では停電は許されないから、それにそなえて火力発電によるバックアップは必要不可欠なもの。
再生可能エネルギーを増やせば増やすほどそれをバックアップするために必要な火力発電も必要となり、ようするに再生可能エネルギーを増やせば、火力発電が減り、二酸化炭素の排出量もヘリ、地球の温暖化も食い止められるという話は端的に言えばまやかしの論理であるという主旨のことが書かれていたと記憶している。
こういうニュースに触れるたびになるほどせいさんのおっしゃるとおりだなあと僕は思ってしまう。
そのせいさんの本には太陽光発電のパネルを家の屋根につけて、もし太陽が照っているときに火事になったら太陽光パネルは太陽の光で発電を続ける。そこに消火のために水をかけたら、消防士の人は水と電気で感電死してしまう恐れもあり消火もままならないという笑うに笑えない話も出ていたと記憶している。(濡れた手で電気のコンセントに触れると感電の危険があるというのと同じ理屈)
その太陽光パネルも耐用年数が来れば有害物質をいっぱい含んだ産業廃棄物。その産業廃棄物をどこが責任を持って処分するのかもろくに決まっていないという主旨のことも書かれていたと記憶している。
そう言われればそうだなあと僕も思ってしまう。
さらに電力自由化の影響もこうした電力需給逼迫の原因と書いてある。
要するに電力自由化で価格競争が進んで余分な発電設備はコストのアップにつながり価格競争で不利になる。
なので発電設備への投資が減ったという主旨のことが新聞に書いてある。
本当に電気もガスもまとめてお買い得とか、ケーブルテレビと電気とセットでお得という話には僕もうんざりしていた。
会社などでもコストをカットする意識の高い人=仕事に対する意識の高い人というような風潮もあるけれど、考えようによっては恐ろしいことだと思う。
経済産業省は電力の安定供給をどう確保するかの見直しをすすめると新聞に書いてある。
本当に、民間に利益を誘導することばかりではなく、国のインフラに関わる問題として考えてほしいものだと切に願う。