7月15日付の読売新聞を読むと 安倍元首相が亡くなられたときの警備がいかにがらあきだったかということがいろんな側面から書かれていて ちょっと怖くなってくる。
僕は割と時間がたってから怖さがこみあげてくるタイプなのかもしれない。
自分でも何日か前に安倍元首相が亡くなった時の映像をネットで見た。
ネットの映像には下にタイムが出るので 一発目の銃声がして約5秒後には犯人が取り押さえられたことはそれでわかった。
新聞はその5秒をさらに分析して、一発目と二発目の間に約2.7秒の時間があり この間に4人の警備のうち3人はほどんど何も動けていない 残りの一人は防弾使用のかばんを容疑者の方と安倍氏の間に掲げるのが精いっぱいで 安倍氏を身を挺して守るというところまではいっていなことを指摘している。
言われてみればその通りだけれど そもそも警備の人が背後の容疑者の方の存在に気づいていなかったことが そのように初動が遅れたすべての原因であるような気がする。
いかにトレーニングを積んでいても まったく視野に入っていないものに対して 秒単位の短い時間で的確に対処するのは困難なように素人には思える。
本当に残念なことだったと思う。
一方 たら れば をいっても仕方ないけれど 悪いことが起きると 悪いことに芋づる式に気づいてしまう。
安倍元首相は統一教会関連のビデオメッセージに出演されていたという。
また 僕が何気にユーチューブを見ていたら 安倍元首相が近畿大学の卒業式でスピーチをしておられる映像が出てきた。
僕は 長年 関西で予備校に勤めていたので その映像を見たとき いやあ これはまずいと思った。
近畿大学は 安倍派に属している国会議員(世耕さん)の家系の方の経営だったと思う。
そこに 安倍さんが出て行ったら 産近甲龍といって近畿大学と同レベルでしのぎをけずっている私学の関係者はどう思うだろうと考えると やはり ちょっと これはまずいのではと思ってしまう。
八王源先生の口癖のひとつが 「人は良いときは良いように 悪いときには悪いように言うの」というものだった。
僕も 悪いときだから 悪いことに気づいてしまうのかもしれないけれど 森友問題などもまだ みんなに納得がいく形で解明されていないときに きわめて規模の大きい近大のような私学でスピーチをするのは ちょっとまずかったと思ってしまう。
いまさら言ってもはじまらないことだけれど。
どんなことでも 本当に 隠れた原因というものはあるのだなと思ってしまう。
ただ、人のことを指摘するのは簡単だけれど 自分は 自分の行動をどれだけ反省できているか ということになると やはり自信がない。
しかし 命のことだけは 本当に 先はわからないのだな としみじみと思う。
こぶしを握って 力強く演説していた人が 一瞬のうちに逝ってしまうのだから。
改めて 安倍元首相のご冥福をお祈りします。