おじぃの独り言

セミリタイアして第二の人生をエンジョイするおじぃの備忘録です。

壺屋やちむん『南ヌ窯(ふぇーぬかま)』@那覇壺屋

2017-12-11 06:47:20 | まちま~い
壺屋焼は大きく分けて、『荒焼(アラヤチ)』と呼ばれる南蛮焼の系統を汲むものと、『上焼(ジョウヤチ)』と呼ばれる大陸渡来系の絵付がされるものがあります。

『荒焼』は、14世紀~16世紀頃、ベトナム方面から伝わった焼き物です。釉薬を掛けずに、1000度の温度で焼き締めます。鉄分を含んだ陶土の風合いをそのまま生かしたもので、見た目は荒い。当初は水や酒を貯蔵する甕が中心であったが、近年は日用食器も多く焼かれてます。また魔除けで知られるシーサーもこの『荒焼』です。



壺屋にある荒焼の『南ヌ窯』は、地形の傾斜を利用して造られたかまぼこ型の窯で、壺屋地区に窯場が集められた頃に琉球王府から賜った拝領窯といわれています。



平成4年(1992年)に閉窯し、沖縄県指定文化財となっています。



窯を覆うようにかけられた赤瓦屋根のなだらかな曲線が印象的です。



『南ヌ窯』の隣には荒焼の焼き物が展示されているカフェがあります。



薪などを保管していたという施設を改装した店内は、落ち着いた雰囲気で、注文を受けてから豆を挽く、香り高いコーヒーをはじめ、ホットサンドやチキンカレーが人気です。土の風合いを生かした荒焼(あらやち)の直売店でもあり、シーサーや器などが展示販売されています。



泡盛の古酒造りで使用されるされる酒甕は荒焼であり、『南ヌ窯』は琉球時代の古酒造りに思いをよせてとても興味深いものでした。


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