本所おけら長屋(16)
畠山健二著
図書館予約していたのがやっと手元に
読む前から笑いがこみあげてきて、わくわく感がとまりません
今回の目次
くらやみ
ねんりん
せいひん
あいぞめ
みんな平仮名です
なぜって?
おけら長屋のみんなの為?
さてさて今回はサスペンス有りです
「くらやみ」では新キャラお美弥さんが登場します
いきなり「髪切り魔」の連続殺人事件です
そして
「ねんりん」
草履屋の跡取り息子弥太郎がメインです
このお話のおちがもう素晴らしいです
やっぱり弥太郎だわ
「せいひん」
おけら長屋、万松の真骨頂です
万造と松吉は、いつものお栄ちゃんの店で
「どうしておれたちには金がないんだろうな~
貧乏神は家に憑くのか、人に憑くのか」
と嘆きながら疑問を呈します
そこで貧乏神と福の神の話しになります
そこに居合わせた喬丸先生が
「福の神も貧乏神も、お前さんたちの心の中にいるんだよ」
と万松に教えます
喬丸先生の話を万松にもわかるように鉄斎がかみ砕いて話します
「人は自分の心の中で呟く。
真面目に一生懸命に働かなければならない。
贅沢をしてはいけない。
金を貯めなければいけない、とな。
この気持ちが福の神だ。
だが、なかなかそうはいかない。
人の心とは弱いものだ。
楽をしたい、怠けたい、贅沢がしたい、酒を呑みたい、博打を打ちたいと、思うものだ。
これが貧乏神だ。
心の中にいる福の神の教えを守れば、知らず知らずの内に裕福になり、
心の中にいる貧乏神の囁きに負けてしまったものは貧乏になる。
つまり、福の神と貧乏神は表と裏ってことではないのかな」
この話で盛り上がります
その後、色々とあって
万松の二人が貧乏暮らしと金持ちの暮らしについての感想を言うのですが
これがいいんです!
まるで中野孝次の「清貧の思想」みたいです
さてさて、いつも思うのですが、島田鉄斎がいなかったらこのおけら長屋どうなってたでしょう
何か万松が良からぬことを画策してハラハラしていても、
さっと島田先生がそこに顔を出すだけで、ほっとします
弱者が悪代官にいいようにやらて困っていても
水戸黄門がそこを通ると
あ~これで大丈夫って思うのと似たような感じです
最後の「あいぞめ」で愛するお満さんを助けに駆け付ける万造に笑わされ泣かされます
こんな面白いお話を思いつく畠山先生って凄いです
お蔭でコロナも梅雨も吹っ飛びました
ありがとうございました
おけら長屋のみなさんも元気にしていてくださいね~
フフフ、金太さんも少しでてましたね
金太さん、おけら長屋の隠れ最高キャラですもんね
出しとかないとね
お変わりないですか?
この最新刊、まだ読んでいないんです。
tamiさんの紹介文を読んで読みたくなりました。
こんばんは。
(16)凄く面白かったですよ。
絶対読んでみてくださいね。
万松最高です。
長野の方のコロナはいかがですか?
こちらは今はステージ1になりました。
だからと言っても、いつもと変わりのない生活を送っています。
飲みに行けてません。(笑)
コロナ、長野県、この頃感染確認者の数は一桁で落ち着いていますが感染力が強いと言われているデルタ株が心配ですね。
ぼくも外飲みはずっとしていません。