前向きになりたい

７時45分、作業開始。
最後の田んぼに昨日肥料を撒いたとき、すでに枯れているのがいっぱいあることに気づいた。
営農センターの受付の人は「除草剤の膜ができているので、除草剤を撒いた後に田んぼに入ると、その膜が壊れて草が生える」と言う。でも、化成肥料を撒いてくださいと言うのだから田んぼに入らなければならない。入ると膜が壊れるなら、どうせなら枯れた所に余った苗をさしてやろうと思ったのだ。枯れた所に肥料を撒いても蘇るはずがない。
昼食は田植え靴を脱がずにダイニングの外で。冷やしうどん。
午後も。
延々と続く作業。昨日は肥料粒を撒くだけだからすぐに終わった。でも、今日は一株一株植える。小学生の頃に田植えを手伝ったのと同じことをやっている。違うのは植える向き。今回は列でダメになっているので縦に植える。
静か。聞こえてくるのは一歩進む度に田植え靴が水に入る音と遙か上空を飛ぶ飛行機の音。時々、雉の鳴き声。
田植機は鉄の爪で苗を取りちぎる。それをか弱い手でやるのだから午前中に右人差し指が赤くなった。多分内出血して人差し指の爪はお亡くなりになるのだろう。
15時。5分の2ほど残ったところで足がつり始めた。すぐに治ったが、同じ右足の小指の腹が痛くて歩けなくなった。ということで、悔しいけど今日の作業はここまで。
先は長い。
爪が痛くて作業着のシャツのボタンが外せなかった。ビール缶のタブも中指でしか開けられないので滴が飛ぶ。
後ろ向きの作業は明日も。