昨日の日赤の受診待ちから読み始めた『禁忌の子』山口未桜(東京創元社)読了。
かなり面白かった。
でも今の作品にしては読点が多い方かな。例えば
「医学の道に進むために一度は諦めた、小説を書いて生きていくという夢を、出産を契機に、私は再び追い始めました」(「受賞の言葉」から)
文が長いからかも。
さらに視点が「俺」の一人称から「武田」の三人称に変わるところがある。
「俺は今から、最後のピースを手に入れにいくのだ、と思う」p196
「意味もなく息を吐きかけ、震えないのを確かめてから、武田はチャイムを鳴らした」p197
「俺」=「武田」だ。
入れ替わることでどういう効果がある?などと読みを立ち止まって考えてしまう。
主語なしの視点でグイグイ迫っていくところもあるのにね。
かなり面白かった。
でも今の作品にしては読点が多い方かな。例えば
「医学の道に進むために一度は諦めた、小説を書いて生きていくという夢を、出産を契機に、私は再び追い始めました」(「受賞の言葉」から)
文が長いからかも。
さらに視点が「俺」の一人称から「武田」の三人称に変わるところがある。
「俺は今から、最後のピースを手に入れにいくのだ、と思う」p196
「意味もなく息を吐きかけ、震えないのを確かめてから、武田はチャイムを鳴らした」p197
「俺」=「武田」だ。
入れ替わることでどういう効果がある?などと読みを立ち止まって考えてしまう。
主語なしの視点でグイグイ迫っていくところもあるのにね。