『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版 277号』で、
「特集 ひとりの12月」で「年の暮れに見たい映画」を執筆。
ラインアップは
『トゥルーマン・ショー』
『LIFE!』
『父と暮せば』
『最高の人生の選び方』
『ショーシャンクの空に』
『ゼロ・グラビティ』
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表紙はリチャード・ギアです↓
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ヒロインを演じたアリエル・ホームズの実体験を基に、ニューヨークの路上で暮らすヘロイン中毒の若者たちの姿を生々しく描き、昨年の東京国際映画祭でグランプリと監督賞に輝いた『神様なんかくそくらえ』のジョシュア・サフディ監督にインタビュー。
弟のベニーと共同で監督したこの映画は、望遠レンズでの撮影を多用して劇映画とドキュメンタリーのはざまを表現しているが、究極的にはヒロインのアーリーと恋人のイリアとのピュアな愛を描いたのだという。
同じくニューヨークを舞台に、麻薬中毒の恋人たちの姿を描いたジェリー・シャツバーグ監督、アル・パチーノ、キティ・ウィン主演の『哀しみの街かど』(71)を思い出した。
「この映画の内容には「『Heven Know What』という原題よりも『神様なんか~』という邦題の方が合っているのでは?」と尋ねると、「アメリカの配給会社にタイトルを変えてほしいと頼んだがダメだった」と残念そうに答えたサフディ監督。現在31歳の彼は、日本文化を学んだこともあり、宮崎駿や園子温の映画に強く引かれるという。
詳細は後ほど。
『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』267号に映画『サイの季節』のバフマン・ゴバティ監督へのインタビュー記事掲載中です。
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『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』266号に
映画『ルック・オブ・サイレンス』に出演したアディ・ルクンさんへのインタビュー記事掲載中です。
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『ペルシャ猫を誰も知らない』(09)を撮影後、イランを離れ亡命生活を送るクルド人監督バフマン・ゴバディ。彼のトルコで撮影された新作『サイの季節』が7月11日から公開される。主人公のサヘルは、イラン革命に運命を翻弄された実在のクルド人詩人サデッグ・ギャマンガールをモデルに創造された。
1979年、イランで親米王政に異を唱えるイスラム教シーア派による革命が勃発。詩人のサヘルは、ある男の企みによって反革命的な詩を発表した罪で投獄される。サヘルは30年間の獄中生活を強いられ、妻には彼の“死亡”が伝えられていた。釈放されたサヘルは、妻がイスタンブールで暮らしていることを突き止めるが…というストーリーだ。
来日したゴバディ監督に、主人公のサヘルは監督自身の姿を投影させたキャラクターなのか? 不思議なタイトルの意味は? 『酔っぱらった馬の時間』(00)『亀も空を飛ぶ』(04)『ペルシャ猫を誰も知らない』、そして本作とタイトルに必ず動物の名前を入れる理由は? そして、本作に込めた思い、などを聞いた。
日本が大好きだというゴバディ監督は「一番好きな映画は黒澤明の『セブン・サムライ(七人の侍)』。黒澤、小津安二郎、小林正樹らは、日本の監督というよりも、アジアの監督だと思っています。私は世界各地に行くたびに、アジアにはこんなにすごい監督がいると自慢しています」と語っていた。本作は、マーティン・スコセッシが提供し、主人公サヘルの妻役でモニカ・ベルッチが出演している。
詳細は7月15日発売のビッグイシュー日本版をご覧ください。↓
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アメリカのドキュメンタリー作家ジョシュア・オッペンハイマーが監督した『アクト・オブ・キリング』(12)は、1965年にインドネシアで行われた大量虐殺の実行者たちに取材し、彼らが自ら虐殺シーンを演じる映画製作の現場にカメラを向けた。
この前代未聞の手法は殺人を正当化する心理的なメカニズムを明らかにし、見る者に大きな衝撃を与えた。
殺人を正当化する心理的なメカニズムとは、例えば、映画の冒頭に引用された「殺人は許されない。犯した者は罰せられる。鼓笛を鳴らして、大勢を殺す場合を除いて」というボルテールの言葉。
「一人殺せば悪党で、百万人殺せば英雄になる。数が殺人を正当化する」とした『チャップリンの殺人狂時代』(47)のセリフ。
『ハンナ・アーレント』(12)に登場した、ナチスドイツの高官として多くのユダヤ人を強制収容所に送りながら、思考を放棄して命令に従っただけの平凡な小役人とされたアイヒマンの姿などにも象徴されるだろう。
その『アクト・オブ・キリング』の続編とも言える『ルック・オブ・サイレンス』が7月4日から日本で公開される。
この映画では、兄を殺されたアディ・ルクンさんが、加害者たちに虐殺の真意を問う姿が映し出される。
来日したアディさんに事件から長い時を経て、なぜ加害者たちと直接会おうと考えたのか、映画に出て変化したこと、インドネシアの現状などについて話を聞いた。
詳細は7月1日発売のビッグイシュー日本版をご覧ください。↓
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『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版260号』に映画『パプーシャの黒い瞳』のヨアンナ・コス=クラウゼ監督へのインタビュー記事掲載中。
本作は、史上初のジプシー女性詩人となったブロニスワヴァ・ヴァイス=通称パプーシャの生涯を、激動のポーランド近代史に重ね合わせながら、鮮やかなモノクロ映像で描いた映画。ヨアンナ監督は、夫で共同監督だった故クシシュトフ・クラウゼと二人の撮影監督と共に編集室にこもって作り上げたと語っていた。音楽も素晴らしい。
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『ある子供』(05)公開時以来、約10年ぶりに
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督にインタビュー取材。
今回はマリオン・コティアール主演の『サンドラの週末』について。
映画の内容は
病が癒え、仕事に復帰する予定だったサンドラは、ある金曜日に突然解雇を言い渡される。
解雇を覆すには、半数以上の同僚が、自分たちのボーナスを諦めてサンドラの復職に投票する以外に方法はない。
投票日は月曜。こうして同僚を必死に説得して回るサンドラの長い週末が始まった。
原題は「2日と1晩」。
サンドラの運命は一体どうなるのかというサスペンスの要素もある。
孤独ではない主人公、希望のあるラストシーン、音楽の使い方など、
作風のさまざまな“変化”を中心に聞いた。
詳細は後ほど。
『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版259号』に
『小さき声のカノン』の鎌仲ひとみ監督に取材したインタビュー記事が掲載。
今号の表紙はリース・ウィザースプーン。
本作は、
福島原発の事故後、福島で家族一緒に暮らすことを選択した母親たちが、
葛藤しながらも子どもたちを守るための方法を模索し続ける姿、
またその支援に携わる人々の姿を描いたドキュメンタリー映画。
恥ずかしながら、この映画を通して、
保養(放射能汚染の高い地域に住んでいる子どもたちを、
一定期間、汚染のない地域で過ごさせることで、体内の放射性物質を排出し、
病気になるリスクを軽減すること)が行われていることを初めて知った。
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『小さき声のカノン―選択する人々』のホームページはこちら↓
http://kamanaka.com/canon/
『パプーシャの黒い瞳』のヨアンナ・コス=クラウゼ監督とこんな話をした。
「ポーランド映画界はアンジェイ・ワイダ、イェジー・カワレロウィッチ、ロマン・ポランスキー、クシシュトフ・キェシロフスキ、女性ではアニエスカ・ホランド…と、世界的な名匠を数多く生み出しています。その理由はどこにあるとお考えですか」
すると彼女はこう答えた。
「一番の理由は教育だと思います。ポーランドには国立の映画大学(ウッチ)があり、そこで教えていた人たちが素晴らしかったのです。彼らは皆二十歳ぐらいの時に戦争を経験したので、若者でありながらとても成熟していました。そのことがポーランド映画の知的、心理的な部分に影響を与え、高水準な映画を生み出すことにつながったのだと思います」
「もう一つは、映画が作られた第二次大戦後の時代や政治的な背景が大きく影響しています。あの時代は物事に対して正直に発言することがなかなか難しかったので、監督たちは検閲の目をかいくぐりながら、いかに真実を物語るかということを考え、その中から、いい意味での映画的な狡猾さやテクニックを身に付けていったのです」
なるほど。