田中雄二の「映画の王様」

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『ドクター・ストレンジ』

2017-01-27 09:45:44 | 新作映画を見てみた

『ドクター・ストレンジ』(2016.12.7.ディズニー試写室)

魔術を駆使する新ヒーローが登場



 「アベンジャーズ」シリーズをはじめとする「マーベル・シネマティック・ユニバース」の新作。

 天才的な技術を誇る傲慢(ごうまん)な神経外科医スティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、突然の交通事故で“神の手”を失う。
手の回復を模索したストレンジは、神秘の魔術と出会い、修行に励むが、強大な敵との戦いに巻き込まれていく。

 チベットで修業するストレンジの姿や、師となるエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)の哲学的な教えなどによって、欧米から見たアジアの神秘が強調されているが、ストレンジのキャラクターに少々とぼけた要素を加えるなどして、随所に笑いをちりばめている。

 また、時間の逆行、停止、ループ(輪)を駆使して何度も繰り返される闇の魔王との対決シーン、時間と空間の概念を超えた万華鏡のような光景など、現実離れした映像に目を奪われる。

 ただし、本作は新たなキャラクターによる物語の序章なので、中途半端な印象を抱かされるのは否めない。

コメント
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