田中雄二の「映画の王様」

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『GODZILLA 怪獣惑星』

2017-11-20 07:17:36 | 新作映画を見てみた

ゴジラという存在は、ハードなSFとは合わない



 20世紀末、突如地球に姿を現した巨大生物ゴジラ。人類はゴジラとの半世紀にわたる戦いに敗れ、移民宇宙船にわずかな人々を乗せて地球を脱出する。だが宇宙には人類が生存可能な地はなく、移民船は地球に帰還することに。長距離亜空間航行での20年の間に、地球では2万年の時が流れていたが、ゴジラはまだ生きていた。人類とゴジラの戦いが再び開始される。

 これまでのどのゴジラとも一線を画す、シビアでハードな未来世界を舞台に、ゴジラと人類の因縁を描く3部作の序章、という謳い文句。確かに、実写とは違う、アニメでしか表現できないものはあるとは思うが、やはり、これは“ゴジラとは別物”と言うほかはない。そもそも、ゴジラという存在は、ハードなSFとは合わないものなのだ。

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