『ベニイ・グッドマン物語』(55)(1986.6.28.)
『グレン・ミラー物語』(54)のヒットにあやかり、同作の脚本家バレンタイン・デイビスが脚本・監督を担当したジャズミュージシャンの一代記。主演はグットマンのそっくりさんでテレビ司会者のスティーブ・アレン。恋人役にドナ・リード。ジーン・クルーパー、ライオネル・ハンプトン、ベン・ポラック、ハリー・ジェームズなど多数のミュージシャンがゲスト出演し、38年のカーネギーホールでのコンサートが物語のクライマックスとなる。
とはいえ、同じくミュージシャンを主人公にした『グレン・ミラー物語』の戦争や『5つの銅貨』(59)の子供の病気といった、劇的な盛り上がりに欠けるので、だいぶ損をしている。クラリネットはグッドマン本人が演奏。屋上で奏でる「ムーン・グロウ」、恋人に聴かせる「メモリーズ・オブ・ユー」、カーネギーホールでの「シング・シング・シング」など聴きどころは多い。
ドナ・リード
パンフレット(56・東宝事業課(日比谷映画劇場 No56-1))の主な内容は
かいせつ/映画を見ながら想うこと(尾崎宏次)/音楽的二重生活を送るベニイ・グッドマン/曲目と場面(野口久光)/ものがたり/「ベニイ・グッドマン物語」の音楽と出演者たち(野口久光)/スタア・メモ(スティーヴ・アレン、ドナ・リード)
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