田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ナイアガラ』

2019-03-04 09:26:13 | 1950年代小型パンフレット
『ナイアガラ』(1953)(2007.7.1.『MOVIE』 NO.1 永遠なるマリリン・モンロー」)



 ナイアガラに新婚旅行にやってきたレイ(ケイシー・アダムズ)とポリー(ジーン・ピータース)。そこで彼らはジョージ(ジョセフ・コットン)と妻のローズ(マリリン・モンロー)と知り合う。だが不倫に走ったローズは愛人に夫殺しを依頼。それを知ったジョージは逆に妻と愛人を殺害するが、不審に思ったポリーによって追いつめられていく。

 ヘンリー・ハサウェー監督によるサスペンス映画で、製作・脚本は長年ビリー・ワイルダーとコンビを組んだチャールズ・ブラケット。悪女ものは彼の得意とするところだ。

 この映画はもちろん舞台となるナイアガラの滝の景観も圧巻だが、今も語り継がれるゆえんは、やはりマリリンの存在感にあるだろう。豊満なヒップを揺らしながら歩く“モンローウォーク”をこの映画で初めて披露したのはもはや伝説のエピソードとなっている。

 だが、夫を裏切る悪女を演じながらどこかにかわいらしさを残したマリリンのアンバランスな演技もまた魅力的。ロサンゼルス・エグザミナー紙は「二つの偉大な自然の産物、ナイアガラとマリリン・モンローが一体となった最高にセクシーでぞくぞくさせる映画」と評している。ライオネル・ニューマン作曲の「Kiss」を口ずさむマリリンも印象に残る。マリリンがセックスシンボルの座に上り詰める切っ掛けとなった映画だ。

マリリン・モンローのプロフィール↓


ジョセフ・コットンのプロフィール↓

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『夜の大捜査線』 | トップ | 『紳士は金髪がお好き』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

1950年代小型パンフレット」カテゴリの最新記事