田中雄二の「映画の王様」

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『コマンチェロ』

2019-01-22 07:58:36 | 1950年代小型パンフレット
『コマンチェロ』(61)(2012.9.2.)



 初めてこの映画をテレビで見たのは、中学生の時だから、かれこれ40年近くも前の話になる。タイトルのコマンチェロとはインディアンのコマンチ族に武器を売りつける白人の商人のこと。ジョン・ウェイン=デュークはテキサスレンジャーで、隠密みたいな役。相棒にしたスチュアート・ホイットマンと共に悪徳商人の巣窟に潜入し、最後はこれを壊滅させる。今となっては、たくさんのインディアンを撃つ場面が気に入らない、という人が多いかもしれない。

 さて、この映画は『カサブランカ』(42)などを監督したマイケル・カーティスの遺作ということになっているけれど、途中から、体調不良のカーティスに代わってデュークが監督をしたといううわさもある。CGではない、馬を使ったアクションや、遠景で映される風景もいい。脇役時代のリー・マービンをはじめ、ブルース・キャボット、ジャック・イーラム、マイケル・アンサラ(歌手の水原弘に似ている)なんて脇役たちが活躍するのも楽しい。

 ところで、アイナ・バリンが演じたメキシコ女性の名前はピラーだったが、これは当時のデュークの奥さんと同じ名前だ。実はデュークの3人の奥さんは皆ラテン系なのだ。この映画には息子のパットも出ているから、色んな意味で、デュークの好みが反映された映画だと言えるのかもしれない。

ジョン・ウェインのプロフィール↓


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