田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

【ほぼ週刊映画コラム】「映画で楽しむ“サッカーワールドカップ”」

2018-06-21 09:03:52 | ほぼ週刊映画コラム
 サッカーワールドカップ、ロシア大会がが開幕。コロンビア戦での日本の大金星も光るが、日本以外の試合を見ても、やはり選ばれた者たちの技は素晴らしいと実感させられる。



 4年前のブラジル大会のときに、こんなコラムを書いたことを思い出した。
「映画で楽しむ“サッカーワールドカップ”」↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/863558
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『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ☆アディオス』

2018-06-21 08:36:45 | 新作映画を見てみた
 ライ・クーダーとキューバの老ミュージシャン達との演奏を中心に描いた音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)の18年ぶりの続編。彼らの“その後”と、アディオス(さよなら)ツアーの模様を描く。



 独特のリズムを刻む彼らの音楽(サルサと言っていいのか?)は相変わらず魅力的。そんな彼らの音楽は、CDや前作映画を通してブームとなったが、ボーカルのオマーラが「みんな悲惨な歌詞の意味を知らないでしょ」と懐疑的に語るシーンが印象に残る。

 今回は、演奏やコンサートのシーンに加えて、彼らの歴史、引いてはキューバの歴史を掘り下げて見せていく。そんな中、メンバーが次々に亡くなっていく現実には胸が痛む。

 ただ、全体の構成や編集の凝り方、やたらとアングルを変えるカメラワークなどに、かえって盛り上げようとする作為が見えて鼻に付くところがあるし、テンポも悪い。正直なところ、見ながら睡魔に襲われた。

 監督のルーシー・ウォーカーという人はドキュメンタリー作家としては有名らしいのだが、これでは…。劇映画とドキュメンタリーの境界線について考えさせられた。
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『ブリグズビー・ベア』

2018-06-20 06:32:14 | 新作映画を見てみた
つくづく不思議な映画



 幼い頃に誘拐され、外部から遮断されたシェルターの中で、にせの両親が作ったにせの教育番組「ブリグズビー・ベア」を見ながら育った25歳の青年ジェームズ(カイル・ムーニー)。

 と、出だしは『ルーム』(15)『10クローバーフィールド・レーン』(16)のような、監禁ものを思わせるのだが、実は、中心となるのは、シェルターから解放されたジェームズが、「ブリグズビー・ベア」の続きとして一本の映画を作るまでの話なのだ。まあ、にせの父親をマーク・ハミルが演じている時点で、すでにジョークのにおいがぷんぷんするわな(本来、ハミルがやりそうな役をグレッグ・キニアがやっている)。

 で、その正体は、アメリカで人気のコメディユニット「グッドネイバー」が中心になって作った、チープなSFパロディ満載のコメディ映画。ところが、これが不思議な魅力があったのだ。

 ジェームズにほだされて、本当の両親、妹、友、そして刑事までもが映画作りに協力する姿を見ながら、レンタルビデオ店の店員(ジャック・ブラック)が、ハリウッド映画をホームビデオで勝手にリメークしてしまう様子を描いたミッシェル・ゴンドリー監督の『僕らのミライへ逆回転』(08)を思い出した。どちらも、映画作りの純粋な動機や楽しさを、改めて知らしめるところがあるからだ。

 そして、最後にジェームズの身に起こる一種の“奇跡”を見ながら、何とフランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』(46)のことが思い浮かんできた。まさか、妙な着ぐるみのクマを見ながら、こんな思いを抱くなんて…。つくづく不思議な映画であった。 
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『遙かなる地平線』

2018-06-19 06:36:23 | 復刻シネマライブラリー

原稿作成のため、1955年、パラマウント製作のこの映画を見る。

 

 1803年、アメリカ政府は仏領ルイジアナを1500万ドルで購入する。時の米大統領トーマス・ジェファーソンは、ルイス(フレッド・マクマレー)&クラーク(チャールトン・ヘストン)に探検隊を組織させ、新たな領土の調査に向かわせる。

 西部開拓の原初と呼ぶべき探検の様子を、クラークと、ガイドとなったインディアン女性サカジャエア(ドナ・リード)とのラブロマンスを絡めながら描く。と、聞いて、とても面白そうな映画を想像したのだが、実際に見てみると、探検物としても、ラブストーリーとしても、甚だ中途半端な出来だった。

 監督は、撮影監督としては超一流だが、監督としては今一つのルドルフ・マテ。

 うーん、これはちょっと困ったぞ。

 

パンフレット(55・外国映画社(フォーレン・ピクチャー・ニュース))の主な内容
解説/監督ルドルフ・マテ/ストーリー/フロンティア精神を描く時代劇(原安佑)/この映画の製作チーム ウィリアム・H・パイン、ウィリアム・C・トーマス/フレッド・マクマレイ、チャールトン・ヘストン、ドナ・リード、バーバラ・ヘイル

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【インタビュー】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督

2018-06-18 10:11:29 | インタビュー



 今回は“代打監督”。ジョージ・ルーカスとの縁を感じて「これは僕がやるべき映画だったんだろうなと感じた」という。もはやベテラン監督の域に達しながら、驚くほど謙虚。激しい映画を作るとはおよそ思えないような、誠実ないい人という印象を受けた。

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1153362

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【コラム】「1980年代が再びブームに スピルバーグの映画から」

2018-06-17 06:15:59 | 映画の森

共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)6月18日号に、コラム「1980年代が再びブームに スピルバーグの映画から」を掲載。



クリックすると拡大します↓



WEB版はこちら↓
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2018-06-26_1820351/

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【ほぼ週刊映画コラム】『ワンダー 君は太陽』

2018-06-16 16:01:51 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

涙が頬を伝うが、ほほ笑みながら見ていられる
『ワンダー 君は太陽』



詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1153860

【インタビュー】『ワンダー 君は太陽』スティーブン・チョボスキー監督↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1153262
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『ザーレンからの脱出』『追われる男』『ケンタッキー魂』発売

2018-06-16 09:57:17 | 復刻シネマライブラリー
「復刻シネマライブラリー」リーフレットの解説を執筆した3作品が6月25日から発売に。

ユル・ブリンナー主演。砂漠に舞台にした追跡劇『ザーレンからの脱出』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07DP59JY6


ジェームズ・キャグニー主演。オフビートな西部劇『追われる男』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07DNY9MVJ


ジョン・ウェインとオリヴァー・ハーディの共演が楽しい『ケンタッキー魂』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07DP1YR63

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「カツライス劇場」『無法松の一生』と『王将』

2018-06-14 10:01:24 | 映画いろいろ
 「カツライス」とは、往時、大映の看板スターだった勝新太郎と市川雷蔵の総称。日本映画専門チャンネルの「カツライス劇場」で、勝新主演の『無法松の一生』(65)『王将』(73)をやっていた。

 

 前者は、人力車夫の無法松こと富島松五郎を、坂東妻三郎、三船敏郎、三國連太郎に続いて演じたもの。前半の暴れ者の、まさに“無法松”の時代は豪放磊落な勝新によく合っているが、後半の悲壮感が漂う松五郎の姿はいささか弱い。松が思いを寄せる吉岡夫人を有馬稲子が演じているが、これが意外に良かった。夫人が松五郎により親しみを感じているように見えたのは、作られた時代の変化故か。監督は大映の三隅研次。

 後者は、これも坂妻、辰巳柳太郎、三國に続いて、将棋の名人・坂田三吉を演じたもの。「♪愚痴も言わずに女房の小春」と村田英雄が歌った小春役を、実際の妻である中村玉緒が演じているのも見どころ。見る側は、どうしても彼らの実生活と重ねて見てしまうが、こういう場合、俳優はどんな気持ちで演じているのだろうか、などと思った。監督は堀川弘通。何となくいつもの勝進と雰囲気が違うのは、東宝で撮った映画だからなのだろう。

 どちらも、タイプが違う三國が演じた直後に、勝新が演じているのは単なる偶然なのか。ちょっと興味が湧いた。

コラム「将棋に人生を懸けた男たち」↓
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3c072b7951af6a14df820211d2dc89d5
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『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督、オールデン・エアエンライクにインタビュー

2018-06-13 20:19:18 | 仕事いろいろ
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督とハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクにインタビュー。




 「今回は、1960~70年代のアメリカのクライムもの、例えばスティーブ・マックィーンの『ブリット』(68)のように、西部劇的な感じがするけれど、車を使ってそれを表現するような映画を参考にしました。そうした映画や、西部劇、黒澤映画、初期のスター・ウォーズの要素と、70年代のアメリカンロックンロールのような感覚を一緒にしてみたかったのです」(ハワード監督)

 「ベケット(ウディ・ハレルソン)とハン・ソロの関係は、『ワイルドバンチ』(69)『荒野の七人』(60)、あるいは『明日に向って撃て!』(69)などをほうふつとさせるようなところがあります」(エアエンライク)

 詳細は後ほど。
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