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それで、あきよちゃん、どうするんかなぁて、見てたら、ちょっとびっくりしたんやけど、友達のときこちゃんに誘われて、すごい楽しそうに俺らに両手を振って川向こうのお墓まで歩いて行った。
あきよちゃんの噂知ってる子らの中には心配してる子もいたんやけど、テレビでやってた事がほんまに起こるやろかと思てる子の方が多くて、皆ドキドキしながら二人の帰りを待ってたら、肝試しから帰ってきた二人はなんか様子が変やって、それでも、誰かが、いつものように冗談で「どうやった! 」って聞いたら、あきよちゃん、真面目な顔して、
「あかん。あそこに近寄ったら。あれは、危ない。ほんまに、もう行ったらあかん」
と、言うた。それを聞いた俺らは、怖なって、誰からともなく「もうやめよ」となって、その場で解散になった。最後に、あきよちゃんが、皆に、「家に着いたら、塩を体に振って清めてもらってな」て言うから、ますます怖なって、その日の夜はなかなか寝れやんくて、外にある汲み取りのトイレに行くのが怖かったっていうのは今でも強烈に残ってる。
「そんなことあったんやな。俺、その年、母さんの実家へ遊びにいってたからなぁ」
「おおっ、そうそう、ようじ、あの時、おらんだな。その年から、肝試しなくなったんやで」
「そうだったのか。けど、あきよちゃんて可愛いかったけど不思議な子やったな」
「そうやなぁ・・・・・・。そうそう、さらに不思議やったんは、あの後さ、あきよちゃんにさ、誰も、あの肝試しの日に何があったかって、聞こうせえへんだ事やな。ときこちゃんだけが知ってるはずなんやけど、ときこちゃんにも誰も聞かんだな」
「なるほどな。でも、何でだったのかな。小学生の頃って、お化けとか霊とか、めっちゃ興味あったのにな」
すると、浩二は声のトーンを下げて、俺の興味を引いた。
それで、あきよちゃん、どうするんかなぁて、見てたら、ちょっとびっくりしたんやけど、友達のときこちゃんに誘われて、すごい楽しそうに俺らに両手を振って川向こうのお墓まで歩いて行った。
あきよちゃんの噂知ってる子らの中には心配してる子もいたんやけど、テレビでやってた事がほんまに起こるやろかと思てる子の方が多くて、皆ドキドキしながら二人の帰りを待ってたら、肝試しから帰ってきた二人はなんか様子が変やって、それでも、誰かが、いつものように冗談で「どうやった! 」って聞いたら、あきよちゃん、真面目な顔して、
「あかん。あそこに近寄ったら。あれは、危ない。ほんまに、もう行ったらあかん」
と、言うた。それを聞いた俺らは、怖なって、誰からともなく「もうやめよ」となって、その場で解散になった。最後に、あきよちゃんが、皆に、「家に着いたら、塩を体に振って清めてもらってな」て言うから、ますます怖なって、その日の夜はなかなか寝れやんくて、外にある汲み取りのトイレに行くのが怖かったっていうのは今でも強烈に残ってる。
「そんなことあったんやな。俺、その年、母さんの実家へ遊びにいってたからなぁ」
「おおっ、そうそう、ようじ、あの時、おらんだな。その年から、肝試しなくなったんやで」
「そうだったのか。けど、あきよちゃんて可愛いかったけど不思議な子やったな」
「そうやなぁ・・・・・・。そうそう、さらに不思議やったんは、あの後さ、あきよちゃんにさ、誰も、あの肝試しの日に何があったかって、聞こうせえへんだ事やな。ときこちゃんだけが知ってるはずなんやけど、ときこちゃんにも誰も聞かんだな」
「なるほどな。でも、何でだったのかな。小学生の頃って、お化けとか霊とか、めっちゃ興味あったのにな」
すると、浩二は声のトーンを下げて、俺の興味を引いた。