かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

昭和18年12月8日は朝から雪だった。

2015-12-08 | 気ままなる日々の記録

   良く覚えている 。僕は18年4月に小学校1年になっていた。この日は高等科2年生の団長さんに引率されて通学団の小学生は全員[(等科1年や2年を含む)で町内のお墓の戦没者の石碑にお参りするという行事があった。僕は当時から虚弱ですぐに風邪をひく子供であった。母親が心配して防空頭巾を被せ、綿入れの羽織を着せて送り出してくれた。雪の中を歌を歌いながら列を作って歩いた。その時の光景や雪の中を歩く興奮をよく覚えている。その時の歌は今も覚えている。「勝ち抜く僕ら少国民」と云う歌であった。

「勝ち抜く僕ら少国民」の歌

               ①勝ち抜く僕ら少国民、天皇陛下の御為に

                死ねと教えた父母の 赤い血潮を受け継いで

                心に決死の白襷(しろだすき) かけて勇んで突撃だ。

               ②今日、増産の帰り道 みんなで摘んだ花束を英霊室に  

                供えたら、次は君らだ分かったか しっかりやれよ頼んだぞ

                胸に響いた神の声。

  まだまだ4番ぐらいまであったと思うが、全然思い出さない。多分。①と②ばかり歌って歩いたたのだろう。

  今から思うとゾーッとするような歌だ。我が国は12・8前後のことから、いろいろな教訓を引き出して民族の教訓とすべきだと思うが、今やすっかり忘れてしまって、テレビではクリスマスのことばかりやっていて、開いた口が閉まらない。何時の間にキリスト教徒がこんなに増えたのか、クリスマス商戦で儲かればいいということらしいが、こういう行いを、はしたないとか、下品という。困ったご時世だし、困った民族文化だ。

「脚注」「連合艦隊司令長官山本五十六名で、「二ィタカヤマノボレ」の暗号電報が打たれ「大本営陸海軍部発表「帝国陸海軍は本日未明東太平洋上にて米英軍と戦闘状態に入れり」のニュースが流され、昭和天皇の詔書「天佑を保有し万世一系の皇祖をフメル大日本帝国天皇は昭かに忠誠武勇なる汝有衆に示す

朕茲に米国および英国に対して戦いを宣す朕が陸海将兵は全力を奮って交戦に従事し・・・・・・・・。が発せられたのが昭和16年12月8日であった。なお、この開戦の詔書は全文を書家の毛筆によって見事に描かれた和紙を頂戴しました。僕の祖父が存命なら頂戴した詔書を額に入れて床の間に飾ったことだろう。(T)

 


ハス池

2015-12-08 | 気ままなる日々の記録

 施設の中庭にあるハス池は夏は鴨の雛が誕生したり、古代ハスが一杯咲いたりしてとても人気がある場所である。その後も菖蒲の花や睡蓮が人々の目を楽しませてくれる。今では水生植物の河骨や珍しい半夏生なども枯れてしまい見るものは鯉の稚魚と水生植物のみとなってしまった。

  訪れる人もぐっと減り鯉も池の奥でじっとしている。餌を与えても夏場のように競って集まってこない。それでも我々は毎日のようにハス池へ出かける。1回だけでは物足りなくてなんとなく一人で先に出かけ、また二人で訪れる。なぜそんなにひかれるかと云われても日光浴をするのにとてもよい場所としか言いようがない。風も吹かない良い場所に4人掛けベンチが三つ。ほのぼのとした

 蓮池

会話ができ、体がポカポカ温まる。とっておきの場所である。ときどき、日光浴をする人が看護師さんやリハビリの先生と一緒にみえる。ところが、先日三日間ほど閉鎖された。そして、池の水も三日間抜かれていた。池のヘドロを2年ぶりに掃除しているとのこと。予報によれば暖かい日が続くという。十分に日光浴をしたいものだ。(E)