鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第51回】 気の利くスタッフが生まれるDNA

2011年02月20日 | 住宅コンサルタントとして
とても気の利いたスタッフが、働いてくれている会社があります。

そういうスタッフが、どの会社にも万遍なく存在してくれていればいいのですが、
大抵はある一定のレベル以上の会社に比較的集中して存在します。

そしてレベルの低い会社には、気の利いたスタッフはなかなかいません。

気が利くというのは結局のところ、相手がやってもらって嬉しいと感じることを
相手が口に出す前にやって差し上げる、ということです。

例えば、さりげなくお飲物を取り替えることが出来るスタッフ。
一番理想的なのは、目の前で「お茶お願いします」と接客スタッフが指示を出さなくても
自然と別のスタッフがお飲物を定期的に持って来てくれることでしょう。

もしくは、休憩時間ごとにいつも飲み物を交換してくれるスタッフがいる会社もありますが、
これもとても感じがいいです。

「飲み物は、事務スタッフが入れる」
というルールを設定する、しないはどっちでもいいのですが、
事務スタッフさんがいないときに飲み物の交換が出来ない、というのはまずいです。

スタッフ全員が、飲み物、部屋の温度や音、照明などに気を配り、
お客様が心地よい気持ちになっているのか、ということを意識できる組織は
それだけで素晴らしいと思います。

昨日、コンサルティングの途中の休憩時間で、コーヒーを下げに来て下さったスタッフが、
コーヒーカップと共に、ミンティアの包装に使われているビニール(=ゴミ)を
さりげなく下げて下さいました。

このスタッフは男性なのですが、とても気配りが出来ます。
そして、当然ながら、このスタッフはメチャクチャお客様から愛されていて、
厳しい時代でもちゃんと結果を残されています。

こういうスタッフがいる会社の特長は何か?

それは、トップ自身がメチャクチャ気の利く人かどうかで決まります。
トップ自身が感謝の心を持っているか、おもてなし好きか、ということがとても重要なのです。

トップがあまり気が利かない会社、もしくは気が利いてもスタッフに注意出来ない会社は
スタッフが気が利くようになりません。

お客様がお昼時に来られた際、自然にお食事をご用意出来る会社か?

遠方にお住まいのお客様が来社された時、帰りの電車の時刻をさりげなく調べて、
それに間に合うよう、最適な駅に送って差し上げることが出来る会社か?

お客様に何かモノをお送りする際、一言お言葉を添えるようなことが出来る会社か?

皆さんの会社は、お客様に対し、気の利いた行動をとることが出来ていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする