鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第33回】 分かったこと=出来ることではない

2011年02月02日 | 住宅コンサルタントとして
鼻が利くタイプの経営者に多いのですが、
いろんなノウハウをかじりまくって、いくつものさまざまなテクニックは知っているし、
過去からいろんな取組をやってきた、という経営者がいます。

エリアにおける同業他社の中で、常に斬新なことを真っ先にやり、
非常に注目を浴びたりします。

こういうタイプの経営者が経営する会社が確かに一昔前、注目されました。
そして実際に業績が伸びました。

しかしながら、2008年頃からこうした会社の業績が上がりにくくなりました。
2010年なんて、全くダメです。

そしていつの間にか消えていたりします。

この理由は、「お客様がホンモノを見抜く目を持ってしまった」ということが原因だと
個人的に思っています。

いろんな新しい手法に手を出すのは悪くないのですが、要は底が浅いのです。
そこをお客様に見抜かれているのです。

商売の本質を分かっていないのです。

逆に正しい方向に1本の軸をしっかり持って、正しい経営をしているホンモノの会社には
お客様が殺到しています。

信じられないくらい、殺到しています。

今まで、小手先の手法に頼ってきた会社は、
1つのことを掘り下げるという意味を分かっていなかったりします。

毎回、新しいノウハウや情報を欲しがるのです。
そしてこういう会社は、

「(頭で)分かったこと」=「(自分たちが)出来ること」

というような錯覚をしてたりします。

しかしながら、1つのことが確実に出来るようになるためには、頭で分かっただけではダメで、
それを深く深く考え、自分たちの体の一部になるような感覚にならなければならないのです。

いろんな手法をつまみ食いするのではなく、1つのことを極められる会社になりたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする