鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3132回】 頑張れる理由

2019年07月28日 | 住宅コンサルタントとして

2005年7月25日に、

社会人となって最初に勤めさせていただいた会社を辞め、

2005年7月26日に前職のコンサル会社に入社させていただきました。

 

前職の時代に、前職の年収を基準に住宅ローンを組み、

年収が300万下がっての転職。

 

自分の銀行口座の残高を見れば、

3年目には前職並の収入にならないと

住宅ローンが返済できないことが明確。

 

成果を出し収入を上げなくては、

家族を路頭に迷わせるという運命が待っている中での転職。

 

仕事をバリバリやる気で転職したのですが、

初日、2日目となっても誰も「この仕事やって」という話も来ない。

 

このままでは仕事なんてもらえるようにもならないし、

誰も何も教えてくれないと悟った私は、

社内にいる方にとにかく稼げるようになるためには何をしたらよいか、

ということを聞きまくったり、

中途入社して稼いでいる先輩はどんなことを入社時にやっていたのか、

ということを教えてもらって、教えていただいたことを徹底してやりました。

 

そんな中、社内営業ということを覚え、

ちょっとずついろんな方に仕事を振っていただけるようになり

少し明るい未来が見えてきました。

 

当時、会社に出社する際は、毎日、家内がお弁当をつくってくれました。

 

極貧で、外食する費用も無かったからです。

 

ただ、会社にお弁当をつくって持ってきているコンサル見習いは私一人で、

どうやらそれまでに前例が無かったようで、珍しがられました。

 

毎日、朝早く出て、夜も終電で帰ってきたり、徹夜のため帰って来なかったり。

 

どれだけ遅く帰って来ても、

家内は弁当箱を洗って、次の日の朝、お弁当をつくってくれました。

 

子育ては丸投げしていたのにも関わらず、

一言も愚痴を言われたことはありませんでした。

 

たまに転職当時のことを思い出すのですが、

あの当時、馬車馬のように働くことができたのは、

支えてくれる家内と可愛い子どもたちに良い暮らしをさせてあげたい、

という思いがあったからだよな、と思うのです。

 

人は、特に私は、自分のためには、それほど頑張れない。

 

でも、人のためなら、頑張れるのです。

 

もし、今、あなたがあまり仕事のモチベーションが上がっていないとすれば、

「誰かのために」という気持ちが少なくなっていて、

自分のことを比較的大きく考えているのかもしれません。

 

人は、人のために頑張れる。

 

あなたは、今の仕事を通じて、誰にどうなってもらいたいですか?

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