鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4347回】 「お客様の質が良くない」という考えは危険

2022年11月24日 | 住宅コンサルタントとして

クライアント様の営業ミーティングに参加させていただく中で、

 

「最近、良いお客様が来ない」

 

という報告をいただくことがあります。

 

もしくは、勘違い甚だしい営業マンから、

 

「すぐに建てたいお客様だけを集客したい」

 

というような要望をいただくこともありますが、

こういう発言をするベースには、

 

「商談につながらないのは、お客様の質の問題である」

「すぐに商談できないお客様との面談は、時間の無駄」

 

というような考えがあるかと思います。

 

こういう考えを持っている営業さんに、

皆さんがお客様なら、対応して欲しいと思いますか?

 

私なら、絶対に嫌です。

 

こういう発言が口から出ているうちは、

正直、営業マンとして成長はしないのです。

 

逆に伸びる会社、伸びる営業マンは、

 

「お客様には来ていただいているのに、

商談につながらないのは、

自分たちが魅力ある接客ができていないからです」

 

というように、自責で現実を捉えるのですね。

 

私自身、何か高額なモノを購入する際、

まずはいろんなお店を回って、

購入すべき商品を選ぶ基準は何か、

ということを理解するために、

複数の店舗に足を運び、

いろんな質問を店員さんに投げかけます。

 

そして自分なりにお店選びの基準を持てた段階で、

再度、対応が良かったお店を回って、

最終的に購入する店舗を決定します。

 

こうした顧客心理を理解できていると、

とりあえず見に来た、というお客様に対し、

感謝の気持ちを持って対応できたり、

そういうお客様の心理に共感できるのですが、

顧客心理が理解できていない営業マンだと、

 

「ここ最近のお客様の質が悪い」

 

みたいな感想になるのですね。

 

これは、非常に危険な発想です。

 

もし冷やかしのお客様が多かったとしても、

それはお客様のせいではなく、

本気度の高いお客様が来場したくなるような、

企画や発信ができていない自分たちのせいである、

という自責思考でなければ、

自分たちの成長はありません。

 

他責思考になっていないでしょうか?

チェックしたいものです。

コメント
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