鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4332回】 経済は心理学

2022年11月09日 | 住宅コンサルタントとして

先日、博多駅の新幹線の構内にあるセブンイレブンで、

ペットボトル入りのコーヒーを購入しようと入りました。

 

個人的に好きなのは、キリンのFIRE(600ミリ)で、

つい数週間前までセブンイレブンでは

1本128円で販売されていました。

 

ところが、実際に手に取り、値段を確認したところ、

なんと158円になっていたのです。

 

30円の値上がりに衝撃を受けました。

 

ぶっちゃけ、30円という金額は

全然お支払いできるのですが、

私、その場で商品を買わずにお店を出ました。

 

「今日1日、ペットボトルの水で我慢しよう」

 

と決めたのです。

 

そして改めて、経済というか消費は心理学だよなぁ、と

実感したのです。

 

私、一応、代表取締役ですし

ランチやディナーで美味しいものをいただくのに、

2万とか3万円とか、全然お支払いするのですが、

飲料が30円、上がっただけで、

買うのをためらってしまう・・・。

 

買えるお金はあるのにも関わらず、

購入するのをためらってしまうのです。

 

今年の3月以降、

住宅業界全体的にお客様の来場は非常に少なかったです。

 

その理由は、まさにお客様の心理として、

 

「今、家を建てて本当にいいのかしら・・・」

 

という気持ちが芽生えた方が多かった、

というのが真実のような気がします。

 

昨年からのウッドショックや円安の影響で、

住宅の価格は300万~400万、上昇しています。

 

これは住宅ローンに換算した場合、

月々の返済として8000円~1万円に該当します。

 

ところが、今、注文住宅を建てられるお客様にとって、

月に1万円程度、支払いが増えても

まだ余裕がある方が大半なのです。

 

経済や会計の視点から見れば、

これくらいの価格上昇は影響ないのですが、

心理学の視点で見ると、

とても家づくりに前のめりになれない、

ということでしょう。

 

ところが、この価格にもお客様は慣れてくたようで、

9月以降、お客様の来場はかなりよくなりつつあります。

 

ここで出会ったお客様と良好なコミュニケーションを取って、

着実に商談につなげていきましょう!

 

北海道エリア、東北エリア、中部エリアでは、

また年明けからお客様の

マインドが冷える事態が起こりますから・・・。

 

市場でどんなことが起こるのかを予測し、

その予測に基づいて打つべき手を打っていきたいものです。

コメント
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