昨日のブログで、「部下を育てることは無理」ということを書きました。
他の人の考え方や生き方を変えることなど、
人間にできることではありません。
会社側や上司ができることは、
本人が変わろうと思うきっかけをつくったり、
本人が成長しやすい環境をつくることくらいで、
後はスタッフ本人がどう考えるかです。
スタッフを変えるのは、周囲ではなく、自分自身なのです。
スタッフさんを指導・教育で変えられる、
と考える経営者もいますが、
私個人はそれは無理だと思っています。
だから採用は本当に大切です。
人間の脳は8~9歳までに、大体決まってしまいます。
そして親が子どもに与える影響は、とてつもなく大きい。
親自身が一所懸命仕事に打ち込んだり、
本を読んだりして学んでいる家庭で育った方だと、
ベースは勤勉で、コツコツ努力するビジネスパーソンに
なってくれる可能性が高いです。
親が思いやりがあり、人のために行動できる家庭の場合、
本人もチームのために献身的な働きができるでしょう。
一方、権利ばかり主張する親。
ずる賢くて自分のことしか考えないような親。
コツコツと努力をしない親。
子どもに考えさせず、チャレンジさせず、
自分の意のままに支配したい親。
こういう親に育てられた方の場合、
残念ながら皆と協力しあって仕事をすることは難しいケースが多い。
能力や経験は、会社の教育次第で高めることは可能ですが、
こういう人としての根本部分って、
会社や上司の教育では変わらないのですね。
なので採用に関しては、経験や能力ではなく、
伸びる素地がある人を採用することが重要なのです。
そこを見極めるポイントは、
幼少期にどういう教育を受けたのか?
親御さんはどういう方で何を大切にされているか?
こういう部分が、本人の人格を構成する上で
非常に大きな影響を与えているのです。
採用で人格・素地を見極めることができているでしょうか?