コロナ禍の中、住宅業界には
ずっと追い風が吹いていました。
お家時間が長くなり、
家で仕事をするビジネスパーソンも増え、
今の住まいの不満を感じる方が増えた。
そういう方が住宅会社に相談に来てくれたり、
セカンドハウスを建てたりと、
この2年強の間、追い風が吹いていたのです。
ところが、ウッドショック・コロナ禍による物流の停滞、
そしてロシアの侵攻により原油高に拍車がかかり、
円安で一気に物価高となった今、
家を建てる中心世代の
20代後半~40代前半の世帯に余裕が無くなり、
マイホームを建てるどころではない方たちが
一気に増えたのです。
結果、全国的のいろんな住宅会社で
お客様の来場数が減りはじめて数か月が経過しました。
追い風は完全に止まり、向かい風が吹いてきたのです。
でも、そもそも経営をやっていく中で、
フォローの風が吹くこともあれば、
向かい風が吹くこともあるのです。
こういう時に備えて、
日頃から経営しておかなくてはなりません。
不況になった時、どういう会社が勝つのか?
それは、自分たちを応援して下さる、
ファンが多い店が圧倒的に有利になります。
逆にお客様と心でつながってなくて、
単にメリットだけでお客様とつながっていた店は、
一気に苦境に陥るのです。
これは、コロナ禍の中、
飲食店や宿で明らかになったことで、
私が知っている限り、
ファンをたくさんつくってきたお店や宿で、
コロナ禍を乗り越えられなかった店や宿はありません。
弊社のクライアント様の中でも、
お客様や協力業者さんから支持されている住宅会社は、
ここにきて紹介が各社、非常に順調なのです。
違う角度から見ると、
向かい風の時に、自分たちを応援していただけるよう、
日頃から正しい商売を行い、
ファンをつくっておく必要がある、ということです。
業界全体が不調な時にこそ、
その会社やお店が過去、やってきたことが
商売の結果につながるのです。
だから日頃から、商売の王道を進まなくてはならないのです。