鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3797回】 自分の感性やセンスを過大評価しない

2021年05月23日 | 住宅コンサルタントとして

小売店の基本中の基本は何か?

 

答えはメチャシンプルで、

 

「何を扱っているお店か?」

「メイン商品・メインサービスは何か?」

「それがいくらなのか?」

 

が明確に分かるようにすることです。

 

一部の高級飲食店は、

ある一定の層の方にしか来店してもらいたくないので、

価格は敢えて外には出していませんが、

お店構えで高級店である、ということを訴求しています。

 

一方、一般的な小売店であれば、

何屋さんで、メイン商品がいくらなのかを

外に分かりやすく提示していなくてはなりません。

 

分かりやすくとはどういうことかというと、

 

「文字<写真<動画」

 

という力関係になります。

 

ここが基本中の基本で、

このシンプルなことが理解できていないと、

大抵失敗することになります。

 

このお店は何屋さんなのか?

お客様に何を提供したいのか?

提供したいことが、しっかりとお客様に伝わっているのか?

自分たちのリスクを減らすことばかり考えて、

発想や品揃え、店舗内のディスプレイがショボくなっていないか?

 

こういう視点で、経営者は自分のお店を見れなくてはなりません。

 

また、経営者は謙虚であることに加え、

自分の実力を客観的に把握しておく必要があります。

 

自分はイケてるとか、

自分の感性は圧倒的に優れている、

と勘違いしがちな経営者も存在しますが、

社員さんの誰もが、

 

「社長、全然イケてないですよ」

 

と言えないことを知っておかなくてはなりません。

 

社員さんに

 

「これ、どうかな?

俺は良いと思うんだけど・・・」

 

なんて質問をすれば、

 

「社長、それ、メチャ良いと思います」

 

としか、大半の社員さんが言えないことを

経営者は知っておくべきでしょう。

 

そして自分自身の感性・センス・実力を

客観的に把握できるようにトレーニングを積んだ方が良いですね。

 

今、売上が上がっていないということは、

わざわざこのお店で商品やサービスを買わなくても良い、

とお客様に思われている、ということなのです。

 

すなわち、イケてないのです。

 

その事実を正面から受け止めず、

コロナのせい、地域性のせい、

自分たちに時間がないとか、人手が足らないなど、

外部のせいにしているようでは、

経営者の器ではないのです。

 

お客様は実に正直です。

 

今、うまくいっていないのであれば、

改革あるのみです。


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