ライバル企業は常に進化する。
そのライバル企業が進化し、
いつの間にか自社の強みの要素だった部分で
ライバル企業に追い越されてしまう。
結果、業績が徐々に悪化する。
こういうケース、住宅会社は直面することは多々、あります。
なのでライバル企業の定点チェックを定期的におこなうと共に、
今、自分たちがうまくいっていたとしても、
危機感を持って次の一手を考え続けることが重要です。
弊社のクライアント様で、非常に優秀なとある会社。
業績も悪くありませんし、来場からの契約率もすこぶる高い。
でも高所得のお客様からの契約率が下がっている感覚が
私の中にありました。
ライバル会社に高所得のお客様が流れているのかも、
とも直感的に感じていました。
弊社の他のクライアント様で、
そのエリアの高所得のお客様を受注されている会社さんの
今の受注のパターンをご紹介したところ、
なぜ高所得のお客様からの成約率が下がっているのか、
そのポイントが見えてきたのです。
それは、ライバル会社のモデルハウスのクオリティが上がったから。
ライバル会社に圧倒的に差をつけ、
受注棟数でも圧倒したのが5~6年前。
しかしこの3年くらい、ライバル会社は屋号を一新し、
モデルハウスも抜群のエリアに2棟建て、
社運を賭けて最期の突進をしてきたのですが、
そこに高所得者のお客様を持っていかれている、ということです。
そして更に厳しいことを言えば、
デザイン面においてクライアント様自身の成長がなかった、
ということも大きい。
コロナ禍の中、外部にもなかなか足を運んで
新しい発想を入れることができなかった、
と言っても、そんなのお客様には何の関係もありません。
自分たちが建てたいと思うモデルハウスを持っている会社に
ただ素直に足を運ばれるだけの話。
今、自分たちの強みとなっている部分も、
進化を辞めれば、すぐにライバルに抜かれてしまう。
経営者は常に危機感をもっておくべきでしょう。