鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4490回】 かつて強みであった部分が、ライバルに抜かれていることも・・・

2023年04月16日 | 住宅コンサルタントとして

ライバル企業は常に進化する。

 

そのライバル企業が進化し、

いつの間にか自社の強みの要素だった部分で

ライバル企業に追い越されてしまう。

 

結果、業績が徐々に悪化する。

 

こういうケース、住宅会社は直面することは多々、あります。

 

なのでライバル企業の定点チェックを定期的におこなうと共に、

今、自分たちがうまくいっていたとしても、

危機感を持って次の一手を考え続けることが重要です。

 

弊社のクライアント様で、非常に優秀なとある会社。

 

業績も悪くありませんし、来場からの契約率もすこぶる高い。

 

でも高所得のお客様からの契約率が下がっている感覚が

私の中にありました。

 

ライバル会社に高所得のお客様が流れているのかも、

とも直感的に感じていました。

 

弊社の他のクライアント様で、

そのエリアの高所得のお客様を受注されている会社さんの

今の受注のパターンをご紹介したところ、

なぜ高所得のお客様からの成約率が下がっているのか、

そのポイントが見えてきたのです。

 

それは、ライバル会社のモデルハウスのクオリティが上がったから。

 

ライバル会社に圧倒的に差をつけ、

受注棟数でも圧倒したのが5~6年前。

 

しかしこの3年くらい、ライバル会社は屋号を一新し、

モデルハウスも抜群のエリアに2棟建て、

社運を賭けて最期の突進をしてきたのですが、

そこに高所得者のお客様を持っていかれている、ということです。

 

そして更に厳しいことを言えば、

デザイン面においてクライアント様自身の成長がなかった、

ということも大きい。

 

コロナ禍の中、外部にもなかなか足を運んで

新しい発想を入れることができなかった、

と言っても、そんなのお客様には何の関係もありません。

 

自分たちが建てたいと思うモデルハウスを持っている会社に

ただ素直に足を運ばれるだけの話。

 

今、自分たちの強みとなっている部分も、

進化を辞めれば、すぐにライバルに抜かれてしまう。

 

経営者は常に危機感をもっておくべきでしょう。


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