鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4677回】 引き際を間違えると、皆迷惑する

2023年10月20日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社にとって、メインターゲットは

20代後半~40代の層のエンドユーザーとなります。

 

その層のエンドユーザーが求める商品を開発し、

その層が価値を感じる情報を発信し、

その層に合った接客・営業をおこなう。

 

それが出来ていなければ、お客様は来場されないし、

契約もしていただけない、という結果になるだけです。

 

そして世の中の変化は非常に速く、

ウケる商品やエンドユーザーが情報収集する方法が

凄い速さで変わっていく。

 

それに適応し続けなければならないのですね。

 

日頃から感性を磨きながら、

いろんなことを学んで触れておく。

 

そうしなければ、この変化のスピードについていけなくなります。

 

20代~40代の、感性が高い方は、

この変化に当然、ついていくことは可能です。

 

そして60歳を超えていても、

この変化に全然ついていける経営者や幹部の方も

素晴らしいことにおられるのです。

 

ところが、70代、80代となってくると、

まず外に出て若い方と接する機会が激減するので、

自分の頭の中や感覚は、昔のままなのですね。

 

OSがWindows95のままな訳です。

 

その状態で最新の情報をダウンロードしようとしてもできないですよね?

 

なので何十年前のソフトしかインストールできていない状態な訳です。

 

なので、70代、80代となってくると、

現場の最前線で起こっていることへのアドバイスや指示が

思いっきりズレてしまうことが圧倒的に多くなります。

 

もちろん、「お客様を大切にする」とか、「原価が確定してから着工する」などの

本質的なアドバイスは大歓迎なのですが、

手法の話とかは一切、不要なのです。

 

ところが、引き際を間違えてしまうと、

70代、80代となっても現場に顔を出し、

細かな手法のことまで口を出してくる。

 

それは、現場のメンバーにとって大迷惑なのですね。

 

ボケてくると、そういうことも分からなくなるので、

かつての部下や社員さんにも煙たがられるし、

そういう言いたがりの老人は、老人コミュニティの中でも嫌われ、

居場所が本当に無くなってしまうのです。

 

だからなおさら、会社に出社してくる。

 

引き際を間違えると、本当に皆が迷惑します。

 

こういうことは、40代、50代の頃から心がけ、

自分がその年齢になった際、居場所があるようにしておきましょう。


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