住宅会社にとって、メインターゲットは
20代後半~40代の層のエンドユーザーとなります。
その層のエンドユーザーが求める商品を開発し、
その層が価値を感じる情報を発信し、
その層に合った接客・営業をおこなう。
それが出来ていなければ、お客様は来場されないし、
契約もしていただけない、という結果になるだけです。
そして世の中の変化は非常に速く、
ウケる商品やエンドユーザーが情報収集する方法が
凄い速さで変わっていく。
それに適応し続けなければならないのですね。
日頃から感性を磨きながら、
いろんなことを学んで触れておく。
そうしなければ、この変化のスピードについていけなくなります。
20代~40代の、感性が高い方は、
この変化に当然、ついていくことは可能です。
そして60歳を超えていても、
この変化に全然ついていける経営者や幹部の方も
素晴らしいことにおられるのです。
ところが、70代、80代となってくると、
まず外に出て若い方と接する機会が激減するので、
自分の頭の中や感覚は、昔のままなのですね。
OSがWindows95のままな訳です。
その状態で最新の情報をダウンロードしようとしてもできないですよね?
なので何十年前のソフトしかインストールできていない状態な訳です。
なので、70代、80代となってくると、
現場の最前線で起こっていることへのアドバイスや指示が
思いっきりズレてしまうことが圧倒的に多くなります。
もちろん、「お客様を大切にする」とか、「原価が確定してから着工する」などの
本質的なアドバイスは大歓迎なのですが、
手法の話とかは一切、不要なのです。
ところが、引き際を間違えてしまうと、
70代、80代となっても現場に顔を出し、
細かな手法のことまで口を出してくる。
それは、現場のメンバーにとって大迷惑なのですね。
ボケてくると、そういうことも分からなくなるので、
かつての部下や社員さんにも煙たがられるし、
そういう言いたがりの老人は、老人コミュニティの中でも嫌われ、
居場所が本当に無くなってしまうのです。
だからなおさら、会社に出社してくる。
引き際を間違えると、本当に皆が迷惑します。
こういうことは、40代、50代の頃から心がけ、
自分がその年齢になった際、居場所があるようにしておきましょう。