鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4676回】 仕事ができるだけでは、組織内で40代以降、苦労する

2023年10月19日 | 住宅コンサルタントとして

20代、30代は、とにかくプレーヤーとして

個人の結果にこだわるだけでも十分です。

 

鼻っぱしが強かったり、自己顕示欲が強くても

20代~30代前半までは許されます。

 

ところが40代を超えると、

お客様が自分よりも年下となっているケースが

圧倒的に増えます。

 

このインフレの中、家を建てる方というのは、

それなりの所得を得られている、

いわゆるいろんな体験をしたり、見る目がある方。

 

そして年下。

 

当然ながら、年上の営業マンや設計士に求める水準は高いです。

 

そのレベルに達している営業マン・設計なのか、ということを

それなりに稼いでいる方は一瞬で見抜きます。

 

見抜く目を持っているから、稼げているので・・・。

 

「あの営業さん、40代なのに言葉が軽くて説得力に欠けるなぁ」

「あの設計さんの提案、何か心に刺さらないんだよね」

 

お客様は自分の中に足切り点を持っていて、

その点数に届かない営業マンや設計士とは

貴重な時間を使いたく無いのですが、

40代、50代とこちらの年齢が上がっていく中で、

その足切り点の点数が上がっていくのです。

 

40代を超えると、単にプレーヤーとしての能力が高いだけでなく、

人としての魅力、深みみたいなものが求められるようになるのです。

 

すなわち、人として成長することに取り組んでこなかった営業マン、

それからただ建築のことしかやってこなかった設計士などは、

パフォーマンスが一気に落ちることになるのです。

 

人として信用される言動を日頃からできているか?

 

コツコツと学ぶことができているか?

 

お客様だけでなく、取引業者さんや後輩にも

敬意を持って丁寧に接することができているか?

 

日頃から感謝の気持ちを持って生きているか?

 

自己顕示欲が強すぎないか?

(自己顕示欲が強すぎる40代、50代はキモイですし、

ガチで周囲から引かれる、寒いオッサンとなります)

 

何か良いことがあったら、それは全て周囲の方のおかげと

心の底から感じているか?

 

自分よりも部下や会社の成功を願っているか?

 

こういう人としての部分が未熟だと、

40代以降、プレーヤーとして結果も出なければ、

マネージャーとしても不適格な人格なので、

組織の中で完全に居場所が無くなってしまうのです。

 

20代、30代のうちに、人間性をしっかりと磨いて、

いろんな方たちから必要とされるビジネスパーソンになっておく。

 

永く一線で活躍するには、こうした人格磨きが欠かせないのです。


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