鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3511回】 業績が下がる要因

2020年08月10日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界をずっと俯瞰して見てきました。

 

ある一定の受注量を誇る住宅会社は、

やはりそれなりの力があるのですが、

そういう会社でも全国を見ていると

一気に業績が下がるケースがあります。

 

その最大の要因は何か?

 

答えは単純で、組織崩壊であることが非常に多いです。

 

普通、業績が下がった要因と聞くと、

例えば商品戦略やマーケティング戦略が

大きく誤っている、と考えがちですが、

住宅業界に関して言うと、

組織崩壊であることが非常に多いのです。

 

会社を支えてきた幹部、

圧倒的な受注棟数を誇った営業マンなど、

会社の中核を担う方が複数名、会社を去った後、

2年後~3年後に業績が下がることが多いのですね。

 

ここでポイントとなるのは、

複数名、ということ。

 

一人が退職したとしても組織は回りますが、

幹部複数名が短期間で辞めていくと、

業務が回らなくなり、業績が下がっていくのです。

 

業績が良いからという理由で

自身をカリスマ社長としていろんなところに出まくっていた、

ある地域の住宅会社で、資金が回らなくなった会社も

やはり組織崩壊が要因でしたし、

ある地域の一番店で業績が下がっている会社も

やはり組織崩壊が要因です。

 

このように組織崩壊した会社に共通するポイントは何か?

 

理由はいくつかあるでしょうが、

まずトップダウンでずっとやり続けている会社は、

どこかのタイミングで組織崩壊が起こるでしょう。

 

組織が成長段階では、トップダウンが有効ですが、

ある一定の規模になった段階で、

トップダウンでは組織が回らなくなっていきます。

 

優秀なスタッフさんで人望がある人を引き上げ、

経営に参加していただく必要があるでしょう。

 

そして会社が成長を目指し続けなくては、

優秀なスタッフさんはついてきてくれなくなります。

 

業績向上を通じて、社員さんは成長していきますが、

成長した社員さんはより高みを目指していない会社に、

やはり愛想をつかすことが多いのですね。

 

結局、組織はトップで決まるのです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第3510回】 「勉強し... | トップ | 【第3512回】 劇的に変... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事