私は経営者の一族出身ではありませんし、
農業もやったことはありませんが、
地域密着型工務店の理想は、
農耕型経営だとずっと以前から確信していて、
それに沿って、各クライアント様に
ご提言させていただいております。
農業で大切なのは、やはり土づくり。
どんなに良い種を植えて、
どれだけ正しい育て方をしたとしても、
土が痩せていれば、しっかりと育ちませんし、
根が深くなっていかないので、
ちょっとした強風で倒れてしまう。
だから、良い土をまずはつくり、
その上で種を植えなければならない。
この順序を間違えてはいけないのです。
で、クライアント様にまずお願いすることは、
社員さんとの関係性を良くすること。
働きやすい職場をつくり、ルーツや評価の基準を明確にし、
更には会社がどこを目指しているのか、明確にする。
若いスタッフさんにもやりがいのある仕事を任せ、
成長できるステージをつくる。
社員さんを巻き込んで経営をしていく。
こうしていくと、社員さんの当事者意識は高まり、
会社=自分ごととなっていくのです。
次に取引業者さんたちとの関係性ですが、
キッチリとした段取りをした上で仕事をお願いする。
時間と約束を守る。
敬意を持ってお付き合いをする。
更にその次に、OB様を大切にする。
アフターやクレームに対し、即行動すること。
お引渡し後も定期的に、
OB様に感謝の気持ちを伝えるイベントをおこなう。
こうしたことを10年、やり続けると、
素晴らしい土壌が完成する、と思って、
こうした本質が理解できるクライアント様に、
ずっと取り組んでいただいておりました。
結果、どうなったか?
このような取り組みを続けたクライアント様に勝てる会社は、
同じエリア内ではちょっと出てこないと思います。
9月も過去最高の受注。
集客は順調。
若手スタッフさんも着実に育っている、というか、
現場のリーダーで、猛烈に売っている方たちは、
皆30代前半~20代後半で、
その下の世代も着実に成長されている。
農耕型経営こそが、地域密着型工務店の理想だと
改めて実感しております。
農耕型経営は、10年を超えたあたりから、
かなりの手ごたえを感じるようになり、
15年くらいから、目に見えて効果がでるのだと思います。
志が同じクライアント様と目指していきたいと思います。