スマホが普及したおかげで、
人間は朝、起きてから夜、寝るまでの間、
情報のシャワーを浴び続ける毎日を過ごしています。
その結果、インプット量だけは増していますが、
インプットした情報を消化して吸収する、
という行為をしている方はかなり少ないような気がします。
特に若い方ほどその比率は高いような気がします。
自分自身は、何者で、どんな性格でどんな価値観を持っているのか、
ということをじっくりと考えたことはありますか?
「部下にストレートな意見を言われ、ちょっとカチンとなってしまったのは、
自分自身、こういう器で、こういう一面を持っているからなのかな?」
「ついつい不快なことがあると、それが態度に出てしまうのは、
自分自身が人として未熟だから、かな?」
などなど、自分のことを客観視し、
自分の長所と短所をある程度、正しく把握できているでしょうか?
自分自身がどういう価値観を持っていて、
自分の長所や短所、クセ、習性を知っている人だと、
何かあった際の対処法が上手ですし、
その人が発している言葉と心が一致しているので、
説得力というか、言葉に力もあります。
一方、自分自身を見つめることをしていなくて、
自分自身の能力や特性を理解していない人だと、
自分の限界を超えることをやってしまったり、
自分が犯したミスを冷静に受け入れられなかったりするのです。
こういう方は、言葉に信憑性や説得力がないケースが多い。
それは自分自身の心と行動が合っていないからです。
すごく能力はある。
でも、エゴもすごい。
お客様のことは、大して考えていなくて、
自分自身が儲かれば良い、というのが本音。
でも最近、会社の業績が伸び悩んでいるし、
自分自身も契約が取れず、不調である。
こういうタイプの経営者は、
「次に会社としてどんな手を打つべきか?」
ということを考えるのが重要ではなく、まずは
「会社の不調の要因は、自分自身の考え方姿勢に問題があるのかな?」
「ということは、自分自身を変える必要があるのでは?」
「でも、自分の本心は、自分が儲かれば良いと思っている」
「こういうことを自分自身が思っているから、
それが会社の雰囲気を覆い、会社の雰囲気が悪くなっているのでは?」
「ということは、自分自身が変わる努力をしなければならないのでは?」
というように、いきなり「何をするか?」ということを考える前に、
自分自身と向き合い、自分を変える必要があるのかを考えた方が良いのです。
そしてすぐには自分を変えることが出来なかったとしても、
後は時間が少しずつ理想的な方に導いてくれるでしょう。
自分自身を見つめ直すこと。
自分と対話すること。
こうした時間を持つことができているでしょうか?