鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3710回】 自分自身と対話し、自分を見つめ直す時間を確保する

2021年02月25日 | 住宅コンサルタントとして

スマホが普及したおかげで、

人間は朝、起きてから夜、寝るまでの間、

情報のシャワーを浴び続ける毎日を過ごしています。

 

その結果、インプット量だけは増していますが、

インプットした情報を消化して吸収する、

という行為をしている方はかなり少ないような気がします。

 

特に若い方ほどその比率は高いような気がします。

 

自分自身は、何者で、どんな性格でどんな価値観を持っているのか、

ということをじっくりと考えたことはありますか?

 

「部下にストレートな意見を言われ、ちょっとカチンとなってしまったのは、

自分自身、こういう器で、こういう一面を持っているからなのかな?」

「ついつい不快なことがあると、それが態度に出てしまうのは、

自分自身が人として未熟だから、かな?」

 

などなど、自分のことを客観視し、

自分の長所と短所をある程度、正しく把握できているでしょうか?

 

自分自身がどういう価値観を持っていて、

自分の長所や短所、クセ、習性を知っている人だと、

何かあった際の対処法が上手ですし、

その人が発している言葉と心が一致しているので、

説得力というか、言葉に力もあります。

 

一方、自分自身を見つめることをしていなくて、

自分自身の能力や特性を理解していない人だと、

自分の限界を超えることをやってしまったり、

自分が犯したミスを冷静に受け入れられなかったりするのです。

 

こういう方は、言葉に信憑性や説得力がないケースが多い。

 

それは自分自身の心と行動が合っていないからです。

 

すごく能力はある。

でも、エゴもすごい。

お客様のことは、大して考えていなくて、

自分自身が儲かれば良い、というのが本音。

 

でも最近、会社の業績が伸び悩んでいるし、

自分自身も契約が取れず、不調である。

 

こういうタイプの経営者は、

 

「次に会社としてどんな手を打つべきか?」

 

ということを考えるのが重要ではなく、まずは

 

「会社の不調の要因は、自分自身の考え方姿勢に問題があるのかな?」

「ということは、自分自身を変える必要があるのでは?」

「でも、自分の本心は、自分が儲かれば良いと思っている」

「こういうことを自分自身が思っているから、

それが会社の雰囲気を覆い、会社の雰囲気が悪くなっているのでは?」

「ということは、自分自身が変わる努力をしなければならないのでは?」

 

というように、いきなり「何をするか?」ということを考える前に、

自分自身と向き合い、自分を変える必要があるのかを考えた方が良いのです。

 

そしてすぐには自分を変えることが出来なかったとしても、

後は時間が少しずつ理想的な方に導いてくれるでしょう。

 

自分自身を見つめ直すこと。

自分と対話すること。

 

こうした時間を持つことができているでしょうか?


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